kaizenさんの感想
2012年4月25日
西村京太郎の本格冒険小説。 黒人差別を国連に訴えるため船を乗っ取るという筋書き。 政治的な駆け引きと殺人事件が絡み合う。 最後に、西村京太郎の美学が飛び出す。 「十津川警部 鳴門の愛と死」での美学に引き継いでいる。 ちょうど現代版「泣いた赤鬼」のような。
一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。 「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」