鰻の寝床 (光文社文庫 う 10-2)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334731168

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  • 鰻好きで老舗鰻屋に嫁いだものの、子どもに恵まれず、夫の不倫相手の鰻好きの子を引き取ることになったおかみさん。戦後、孤児5人を引き取って育て上げた焼肉屋のオモニ。孫娘の婿養子をせっせと探す寿司屋の主人・・・。市井の美味しいお店を主人公にした短編集である。内海隆一郎の短編集は、予定調和そのものだけど、温かくてホロっと泣けて、疲れた心によく響く。本書は、それに加えて、もう、出てくる料理が全て本当に美味しそうなのである。内海の「人ひとの旅路」と並んで大好きな短編集であり、何度も読み返している(なお、谷口ジローが「欅の木」で内海の短編をいくつか漫画化しているが、これもよい)。

  • 内海さん得意な一つの舞台での主人公を変えながらの連作。良いよな。こういう世界が描き出させる作家は余り居ないよね。

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著者プロフィール

1937年生まれ。岩手県出身。立教大学卒業。出版社勤務を経て作家に。69年「雪洞にて」で文學界新人賞受賞。他に『家族の肖像』(新潮社)、『欅通りの人びと』(講談社)など。

「2022年 『だれもが子供だったころ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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