- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334732240
感想・レビュー・書評
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大谷吉継の娘・竹姫のお話。
真田太平記とかその他の作品で出てくる彼女は、おっとりしていて儚げでもの静かな印象が多いですが、この作品の彼女はしっかり者のお姉さん・したたかな女性、という印象を受けました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史に埋もれていた幸村の妻(竹姫)を掘り起こし、活写。
緻密な取材と膨大な史料を駆使し、戦国武将の妻の視点から描いた長編歴史小説。文庫書き下ろし。2001年の刊。
本書は、関ヶ原から大坂の陣まで、真田幸村の妻、竹姫の視点で描いた小説である。参考文献一覧をみると、いろいろ網羅されており頭がさがる。元々は大谷吉継を書きたくて、らい病患者の方に取材もしたという。
ただし、小説としてはつまらなかった。相性というものもあるのだろう。2001年に購入したものの途中で挫折し、長らく積ん読状態であった。
旧来型の腹黒い家康という見方も新鮮味が無く残念なところである。 -
意外に知られてないけど
幸村さんには愛人が結構おりました。
これは(表向き)大谷吉継氏の娘であり真田幸村の正妻だった竹林院という女性から見た真田家と幸村のお話。
九度山に配流され、特別蓄えがあったわけでもない小さな大名の次男では、台所事情も相当厳しかっただろうと予想される中、
正室故に姑や義理の父、側室、そしてその娘さんへの気の使い方等、苦労が絶えない事が伺い知れる。
幸村が死んでからのが、穏やかで恵まれた生活ができたように思えるのは自分だけかな?