一休闇物語 (光文社文庫 あ 22-6 光文社時代小説文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334733063

感想・レビュー・書評

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  • 室町時代は源平の争乱と信長秀吉の天下統一とにはさまれて、ドラマにもほとんどならず、知らないことが多い。かわいい頓智の一休さんとはあまりにかけ離れたhero一休だが、このシリーズを追いかけてみよう。

  • 「一休暗夜行」('01.3読了)に続く、室町時代の禅僧・一休宗純が活躍する時代伝奇ホラー。今回は「異形コレクション」収録等の6作に書き下ろし1編を加えた短編集。

    夜な夜な男の精気を吸い尽くす妖女、足利尊氏ゆかりの奇妙な凶鳥、人喰いの妖しが飛び出す美人画……地獄さながらの室町の世で起こる様々な怪異に立ち向かう一休。その姿は前作同様、飄々として心優しく、どこかに影を纏ったヒーローのようで、単純に格好いい。

    余談だがこれに収録の「画霊」は、≪異形コレクション≫22巻『恐怖症』に収録の朝松作品「荒墟」の、前日譚のような形になっている。

  • 「うたかたに還る」を読むたびうっかり泣いてしまいます。ホラーなのに。

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著者プロフィール

一九五六年、北海道生まれ。東洋大学文学部仏教学科卒業。
国書刊行会に入社し、ラヴクラフト作品などの企画出版を手掛ける。八六年、『魔教の幻影』で小説家デビュー。オカルト・伝奇小説を中心に幅広く執筆し、近年は室町時代を題に取った作品を精力的に発表している。二〇〇五年、短編「東山殿御庭」が日本推理作家協会賞候補。アンソロジストとしても高い評価を得ている。

「2023年 『一休どくろ譚・異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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