神様からひと言 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 8949
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  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738426

作品紹介・あらすじ

大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 仕事とか人間関係とか上司とかそういう面倒な現実から離脱したいときにフワッと読めるライトな本。
    爆笑はしない。でもニヤニヤはする。
    ギリ電車で読んでも大丈夫かな。

  • 突拍子もない登場人物ばかりで
    楽しく気楽に読み終えた

  • 仕事が嫌だと悩んでいるときに読みたい本。
    同じような仕事をしているけど、こんなにユーモラスに苦情解決できるだけの度胸が自分にあればなぁ…
    最後は全部スッキリ後味のいい作品でした。

  • 意外とどんな事にでも
    通じているような、、、

    無意識なんだよ、

    登場する人の顔がさ、
    ぼやっとだけど…

    …リアルな輪郭を示すのはなぜ?

  • 重すぎず軽すぎず丁度よく、人生を見直すきっかけになる本だと思う。
    キャラクターが一人一人個性が強くて、分かりやすいし飽きずにずっと見てられる。
    おでんの話うまいよなぁ。
    確かにそうだなって。自分はじゃがいもかもしれないとか。
    自分は何に悩んでるのか焦りを感じてるのか考えさせられた。でもそれも卑屈になるほど、考えすぎるほど重い感じではなく、あくまで前向きに考えることができたので、この本に出会って良かったなと思う。
    篠崎さんみたいな上司欲しいなぁ。自然と導いてくれて、だらしないところも愛嬌で。みんないいキャラ。
    サクッと飽きずにスラスラ読める◎

  • 個人的には相当好きな本!

    最初の方は商品名が番号みたいでなんの話をしているかピンとこずあれってなったが徐々になんのことかわかってきて場面が想像できるようになるとテンポも言葉使いとかもとてもよかった。

    帯にも書いてあったが自分が今握っているものを全て投げ捨てても死にはしなくて生きていればなんでもできるってことを感じさせられた。

    プライド、仕事、憧れ、異性と、価値観の変化などの誰しもが持っているものを主人公を通して伝えてくる感じがたまらなく好きになった。

    特に篠崎さんのキャラが個人的にドストライクだった。

    自分の今の地位や立場を守るために周りの目ばかり気にしてる感じとかは誰しもに言えることだし、本作ではおでんで例えられていたがそんな地位や立場なんて外に出てしまえばなんてことないってことを考えさせられて、勇気や希望をもらえました。

    今年は始まったばっかりだけど今年の中でも相当好きな1冊になると思う!!

  • 職場の人が貸してくれなきゃ自分では出会えなかった1冊。読み始めの印象と違い面白かった!

    転職した主人公佐倉27歳は、会議で問題を起こしお客様相談室へ異動がかかる。しかし実態はリストラ待ち部屋の不名誉な部署で、仕事内容も苦情をもみ消すこと。

    会社が自社の商品に自信を持っていないし、上層部も問題を見て見ぬふり、同僚も不真面目な人ばかり…とどうしようもないじゃん!と思っていたら、ギャンブラーの篠崎さんはこと謝罪に関してはプロだし、ITに強い羽沢、元秘書で紅一点の穴戸などなど意外と頼りになるメンツでギャップにやられた。

    最後はスカッとした。最初の印象からどんどん変化するキャラたちとストーリーに引き込まれて、他の作品も読みたくなった。

  • おでんの例えすごく良いなと思った
    最後の佐倉が、かっこよかったけどお客様相談室のメンバーでガツンとやってほしい気持ちもあった

  • 120ページくらいまで苦行かと思うほど読むのが大変でした。篠原という人物が出てからは読むのが楽しみになった。
    会議の描写は社会人時代を思い出し、どよーーんとした。

  • 少々現実味に欠ける登場人物たちに、そんな上手くいくかな?と思いつつ、代理店側とクライアント側でプロダクトに対する考えや意思決定フローが大きく異なるというのを再実感させられた。恐らくその部分に関しては、リアルに基づいて書いているのではないかな。

    感情描写はかなり好みだった

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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