- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334740313
作品紹介・あらすじ
失踪した猟犬捜しを生業とするアウトロー探偵・竜門卓の事務所に、盲導犬の行方をつきとめる仕事が舞いこんだ。相棒の猟犬ジョーとともに調査を進めるうちに、薄幸な、ひとりの目の不自由な少女のもとに行きつくが、やがて…(表題作)。限りなく優しい誇り高い男たちの人間模様を、無駄のない文体とハードボイルド・タッチで描いた、感動を呼ぶ珠玉の作品集。
感想・レビュー・書評
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余計なものをそぎ落とし、洗練しまくった末に完成されたって感じの短編集。それでいてハードボイルドのテイストは少しも霞まない。面白い。外国文学は苦手だが興味がある人は、この作品から読み出すと入り込める気がする。案の定、読了後久しぶりにヘミングウェイが読みたくなった。何より嬉しいのは読者が創造する余地を十二分に残し、読了後その時間を楽しませてくれる。この短編集ホント面白い。
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正月休みから一篇づつ読んでいたのだけど、ちょっと間が開いていて、今日は岐阜へ義父を見舞いに行った行き帰りでポツポツと読了。
スタイリッシュで格好良いです。ちょっと格好良すぎるかも。昔パーカーのスペンサーシリーズが好きで良く読んでいたのだけど、そうした流れですね。
『焚火』や『セント・メリーのリボン』はその系譜に沿った文体で有無を言わさないハードボイルドである一方、『花見川の要塞』はそういう文体で書いた童話で印象深く、『麦畑のミッション』はどこか昔の映画“Amazing Stories”の中の一篇を思い出させます。
日本の話であってもどこか違う世界のような、今の話であってもどこか昔に見たような、そんな雰囲気も独特で。 -
沈黙の中で、静寂の中で、暴力の中で、「温かさ」はいっそう映える。
男の温かさ。
表題作最高に好き。
男とバーボンと私。 -
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20年?ぶりの稲見一良。冒険小説とジュブナイルの近縁性について気がつく。どちらも矜恃を持つ人物による物語。
購入:有隣堂藤沢店rebooks2011/2/13
再購入:2012/02/07 ,JPN300 -
これは意外と良かった。なんかこてこての話ばかりかなー、と最初は思ったけど、頑張るおっさんに共感するのは自分も年を取ったからか。
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終着駅、セントメリーのリボン。