進化論 異形コレクション (光文社文庫)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334741167

感想・レビュー・書評

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  • SF。ホラー。短編集。
    今作はテーマ的にハッキリとSF。
    上田早夕里「魚舟・獣舟」、梶尾真治「おもかげレガシー」は既読。
    既読の2作が良いのは当然として、個人的な収穫は、平山夢明「ヤープ」と堀晃「逆行進化」。
    どちらも十分に満足できる良作でした。

  • 小説

  •  井上雅彦監修、異形コレクションは「廣済堂文庫」の1・ラブ・フリーク1998年1月からはじまり「光文社文庫」47・江戸迷宮2011年1月と続く。他に「徳間書店」からは異形ミュージアム、「角川書店」からはタロット・ボックスという作品も数冊刊行されている。どこまで集められるか俄然、蒐集欲に火かついた(おもにBOOK・OFFでの購入)即、別途2冊入手済み

  • 只今、早繰中。

  •  井上雅彦監修のアンソロジー「異形コレクション」。私には第二弾。堀晃作品に期待。

     トップは、Yrrばりの「神の右手(藤崎慎吾)」。既読の気がするんだが、どこか不明。でも光学異性体が面白い。そして既読の「魚舟・獣舟(上田早夕里)」。次の「罠の前でひざまずいて(西崎憲)」は面白そうなんだけど、エンディングがサッパリ。他の作品は良さそう。

     少し期待の「量子感染(平谷美樹)」。展開も速くいいんだが、これもラストのキレが悪い。予定調和だが、「娘の望み(八杉将司)」のほうが美しい。

     ホラー風の「うしろへむかって(井上雅彦)」は、ショートショートなんだろうな。その割にはキレが悪いと言うか無いのが辛い。鴉と闘う「バード・オブ・プレイ(多岐亡羊)」、地下棲息の亜人類伝説「希望的な怪物(小中千昭)」、オカルト「読むべからず(飛鳥部勝則)」、「ランチュウの誕生(牧野修)」が続く。

     読み飛ばした「この島にて(朝松健)」、「書楼飯店(蒼柳晋)」、「貂の女伯爵、万年城を攻略す(谷口裕貴)」、「個体発生は系統発生を繰り返す(竹本健治)」はくどい文章に乗り切れず。

     既読の気がする「ヤープ(平山夢明)」、SF色満載の「楽園の杭(野尻抱介)」、食物連鎖逆転の「逆行進化(堀晃) 」、シリーズとして読めば面白そうな「おもかげレガシー(梶尾真治)」。

  • エマノンの書き下ろし新作『おもかげレガシー』を収録。
    今までのエマノンと少し違った感じの短編です。

  • テーマが「進化論」ということで、物語だけでなく作家それぞれの「論」が表出する興味深いアンソロジーだった。また、そのテーマに否応なく含有されるSF要素が全篇にわたって色濃く、オープニングを務める藤崎慎吾「神の右手」から怒濤のSF譚が堪能できる。ほんのり泣かせる八杉将司「娘の望み」、梶尾真治「おもかげレガシー」、ハードSFのソリッドな文脈でオチも心地好い野尻抱介「楽園の杭」、シンプルなアイディアが逆に怖い堀晃「逆行進化」あたりがお気に入り。
    そんな粒ぞろいSF譚に混じって異彩を放つのが、牧野修「ランチュウの誕生」、蒼柳晋「書樓飯店」、飛鳥部勝則「読むべからず」といった幻想ホラー譚。特に飛鳥部さんのは、なかなか怖いですよー!
    いやしかし、異形コレクションにはハズレがないのか(笑)

  • 異形コレクションの最初に読んだ本。藤崎慎吾『神の左手』、平谷美樹『量子感染』はSFファンには最高です。怖いのは飛鳥部克則。なんとはないありかちともいえる怪談をメタフィクションを駆使して超怖い話にしたてるのは黒い遊園地以来のこの人の手法。

  • 「ロボットの夜」といい、異形コレクションはSF要素のものの方が面白い気がする

  • 『進化論』テーマということでややSFよりの感あり。

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