魚たちと眠れ (光文社文庫 ゆ 4-4 結城昌治コレクション)

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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334744939

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  •  豪華客船という密室の中で起きる殺人事件。当時珍しかった豪華客船を舞台にしており、実体験から得たであろう描写で それなりに面白く読ませてくれる。

  • 化粧品会社が主催した9日間のハワイへの豪華客船による洋上大学が舞台。招待客は女性たち100名、それに講師5名、記者2名が加わる。初日の夜から盗難事件が起こり、美人学生の行方不明、そして女性講師の殺害と展開してゆく。登場人物が多く覚えられない。女性たちの嫉妬や虚栄心、男女の関係をもとに色んな仮説が出てきて、頭はさらに混乱してくる。仮説の立て方がいかにも結城昌治らしい。犯人の目星は立たず、最後までこの状態は続く。結論は論理的ではあるが、物語的には少し物足りなさを感じた。

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著者プロフィール

結城昌治

一九二七(昭和二)年、東京に生まれる。四九年、早稲田専門学校を卒業し、東京地検に勤務したが、結核が発病し三年間の療養生活を送った。五九年、短篇「寒中水泳」によって認められ、『ひげのある男たち』『ゴメスの名はゴメス』等を執筆し、ユニークな推理作家として注目された。七〇年、「中央公論」に連載した『軍旗はためく下に』で第六十三回直木賞を受賞。ほか『夜の終る時』『志ん生一代』など著作多数、「結城昌治作品集」(全八冊)がある。九六(平成八)年一月没。

「2020年 『軍旗はためく下に 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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