片耳うさぎ (光文社文庫 お 43-1)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334746773

感想・レビュー・書評

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  • ’21年3月22日、読了。

    面白かったです。大崎梢さんの小説は、書店員を主人公にしたシリーズが大好きで、他も何冊か読みましたが…今度のも、素敵なお話しでした。気軽さと、暖かさに満ちた小説。楽しんで読みました。

  • エピローグのワンシーンで雪子叔母さまの懐かしい思い出語りに落涙しました。解説にあるとおり「サザエさん風味の横溝正史作品」はよりリアリティを増す分怖さも楽しめました。

  • 結末もなんとなく予想できるし、後半にドタバタと展開していて特に謎解きという感じでもない
    しかし小学生の頃に知らない場所に行った時の不安とかワクワクなんかがうまく描かれていると思う
    ミステリーではなく、青春小説として読めば十分楽しい

  • ブックオフでなんとなく目にとまったこの本。タイトルにひかれ、特に理由もなく購入したのですが、読んでみたら私にはとってもツボな物語だったので、思わぬ掘り出し物を見つけた気分です♪

    ミステリーだと思って読むのではなく、小学生が夏休みに読む本の大人版として読むと、「小学生でこんなに鋭い子はいないだろう」などちょいちょいあるツッコミどころもすべて許せて楽しめると思います。

    何より、お屋敷の描写が素晴らしく、想像するだけで楽しくなり、小さい頃に大きな家や見知らぬ家に遊びに行ったときのワクワク感を思い出すのではないでしょうか。
    私の場合は、田舎の祖父母の家が大きくて(奈都の祖父母のお屋敷ほどではないですが。笑)、いろんな部屋に入って遊んだことや、夜になると奈都と同様、広い家がこわくなって眠れなかったことなどを思い出しました。

    登場人物のキャラクターも個性たっぷりに描かれていて躍動感があります。

    大満足の一冊でした(^-^)

  • 古くて大きな屋敷が、訳もないのに幼心には怖いものに感じる。この感覚のわかる人は結構多いのではないか。屋根裏部屋や隠し部屋を巡るワクワク感がまた可愛らしい。そして、いざと言う時の強さも光る。

  • 小6の少女・奈都は家庭の事情で父の実家である蔵波屋敷で暮らすことになる。古い大屋敷と親類に馴染めない奈都は、同級生の姉で屋敷に憧れていると言う「さゆりさん」と共に過ごすことに。その夜、屋敷の天井裏には怪しい人影が…。
    登場人物を見る目が二転三転するミステリ。続編があればぜひ読みたい。

  • 本にまつわる物語が主体と思っていますが、基本的にはミステリー作家なんですよね。
    古い屋敷、長年続いた旧家、因習や因縁や言い伝え。これらミステリーにふさわしい舞台装置に挑むのは小学生と中学生の女の子たち。思ったよりもほっこり系ではなく、本格推理を目指した作品です。
    屋敷の見取り図が最初に載っているので「あ、僕の嫌いなめんどくさい系だ」と思いましたが、気にしなければそんなにめんどくさい事はありませんでした。

  • かわいさと謎、不気味さが上手く混ざり合った作品。
    ラストの感動より、読み疲れ感の方が多くて
    ちょっとイマイチかも。
    他の作品に期待。

  • 大崎梢さんの「片耳うさぎ」読了。主人公は小学6年生の奈都、都会を離れ、父の実家で過ごすことに。しかも、とんでもなく大きくて古い屋敷、気難しい祖父、口うるさい伯母と一緒に。「片耳うさぎ」をめぐる不吉な言い伝えが残る屋敷で、奈都の新生活は。。これまで読んできた書店員の探偵シリーズとは、ちょっと異なる「お屋敷ミステリー」でしたが、一緒に協力してくれるお姉さんのさゆりとのやり取りが面白く、楽しく読めました。忍者屋敷みたいでワクワクしながら子供の時の隠れ家作ったのを思い出しました。気になる方は是非♪

  • 小学生の奈都が好奇心旺盛な美人中学生さゆりとお屋敷とそこに住む人の謎に迫るお屋敷ミステリー。古い日本家屋に屋根裏への秘密の階段、いわくのありそうな兎のぬいぐるみに大伯母の出生の謎など最高の舞台装置が揃っている。ミステリお約束の呪いを教えてくれる近所のおばあさんも(笑。
    ちょっと設定に無理があるんじゃないのかと思う部分もあったが読後感はよかった。お屋敷のからくりの説明なんかは説明がよくわからない部分があったかな。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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