さよなら、そしてこんにちは (光文社文庫 お 37-4)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334748685

感想・レビュー・書評

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  • 2週間ぐらいかけて読んだ
    その間に母の葬儀があり仕事に復帰し…読める時間にゆっくり読んだ

    表題作は葬儀最中の自分にとってはかなり辛かったし、あまり読みたくなかった

    どの話もささやかに頑張り日常を生きる人の話が大半でとてもよかった。
    荻原さんの作品はやっぱりこうであってほしいなと思った

  • 【ビューティフルライフ】
    家族のドタバタコメディ。キャラ全員立ってるし、父と母の漫才のような掛け合いが面白かった。特に好きなキャラは天然の母と、方言バリバリの鈴垣さん。むかし山形の親戚ん家に行った時の、何言ってるか分からない婆さん思い出したw

    【スーパーマンの憂鬱】
    スーパーマンってそっちかい!w
    最後やけくそになって娘と同じ「やだやだダンス」踊るの笑える。

    【美獣戦隊ナイトレンジャー】
    冒頭イケナイ不倫系かと思いきや、テレビ越しの対面でほっこり。カズマの裏の顔が怖い...あんな本性見ちゃったらいくら推しでも興醒めですわ。実際のヒーローショーの上下関係も厳しいのかなぁ。口には出さない由美子の心のツッコミが面白いw

    【寿し辰のいちばん長い日】
    華麗なる食い逃げ。詐欺男の一人勝ちで最後は気持ちい。
    なるほど、このパターンの詐欺もあったか。
    こんな大将のクセ強い寿司屋いきたくねーなーw
    初見じゃハードル高すぎて注文すら出来なそう。カップル男みたいにたじたじになるだろうなぁ。

    【長福寺のメリークリスマス】
    師匠が話した、死人が出る家を探して死を受け入れる話が良かった。なんかどっかで聞いたことある気がするけど、有名な話なのかな。

  • 日常のちょっとした?大ピンチや頑張りを、
    暖かく、面白く描いてます。
    読みやすいので、ストレスフリーで楽しめました。

  • あたたかい気持ちになれる好きな荻原浩。

  • 「明日の記憶」とはだいぶ違った感じがします。
    どちらかというと奥田英朗さん風。

    とてもテレビドラマ的というか、ビジュアルが想像しやすいです。目の前でそのシーンが想像できてしまう。
    短編集ですが、共通しているのは、主人公たちが一生懸命に仕事に取り組んでいる過程でなにかに巻き込まれていって漫画的状況に陥いるという流れです。
    その一生懸命さと、漫画的状況の落差が笑えます。(くっくっく、または、ぷぷぷ、ぐらい)
    長福寺のメリークリスマスが秀逸。

    2013/01/31

  • おもしろかった!
    ごくごく普通の日常に、シュールな笑いを混ぜ、あちこちでにんやりさせられる。
    あっさりさらっと読める、こうゆう短編集、好きだなぁ。

  • 単純なバッドエンドでなく、ハッピーエンドでもない、ほんのり暖かくなるようなラストで読後感が非常に良い終わり方は、さすが荻原さんという所でした。

  • 大笑いはしないけどニンマリと表情が緩んでしまう面白さ。実際にあり得そうな話だったところが妙に親近感が湧いた。

  • 表題作「さよなら、そしてこんにちは」を含む7編の短編集。
    「さよなら、そしてこんにちは」も好きだけど、一番おもしろかったのは「寿し辰のいちばん長い日」
    腕に覚えがある、こだわり職人の「寿し辰」の主人。
    「こだわり」は自信があるからこそで美徳だと思う。
    でもそこには「いい塩梅」が必要なのかも。
    こだわりも度が過ぎると自分を見失ってしまうことになって、こんな結末を迎えるのこともあるのかも…
    結末には、うわぁ~そうきたか!と思いつつ、ちょっと笑ってしまう。

  • 萩原さんの作品は良い。爆笑でもなく、泣いてしまったでも無い、読む人と等身大のような感覚、あ、同じだ、の様な気持ちで読めてしまう^_^good!!!

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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