三毛猫ホ-ムズの茶話会: 長編推理小説 (光文社文庫 あ 1-129)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334749422

作品紹介・あらすじ

「BSグループ」会長の笹林宗祐が事故死してから一か月。その任を引き継いだ妻の彩子も拳銃で自殺してしまった。宗祐の遺言で、新会長の座に就いたのは二十五歳の川本咲帆。彼女は、宗祐が結婚前に他の女性との間に儲け、海外で暮らしていた娘だった。帰国した咲帆が空港で何者かに襲われる-。大企業の背後に潜む闇に、片山兄妹と名探偵猫・ホームズが迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 大企業の抱える闇。ホームズシリーズ長編の中では社会派の作品か。

  • 再読。メリハリがあり面白かった。

  • お茶の時間を仕切る女主人。
    6人の女性の客人。
    突然訪問した警察官。
    女主人が突然亡くなる。

    警察官が片山刑事でなければ、警察官が殺した可能性があるが,
    片山刑事が訪問しただけで死者が出る理由が分からない。

    後をついだ若い女性が茶話会を計画する。
    それまでに2人のお茶の時間の客人がなくなる。

    話のつじつまがなかなか合わない。
    説明不足の点がいくつかあるような気がする。

    著者はかまわず話を終わらせてしまう。
    後書きが書きたくなる。

  • 大手グループ企業の会長が亡くなり、その妻も亡くなり、ほかにもたくさんの人が…、というお話。
    ホームズの活躍は少し控え目な印象です。
    大人の世界はドロドロしてますね。
    犯人は唐突に分かった気がします。ああ、あなたが犯人だったの!?って思いました。

  • 「BSグループ」会長の笹林宗祐が事故死してから一か月。その任を引き継いだ妻の彩子も拳銃で自殺してしまった。宗祐の遺言で、新会長の座に就いたのは二十五歳の川本咲帆。彼女は、宗祐が結婚前に他の女性との間に儲け、海外で暮らしていた娘だった。帰国した咲帆が空港で何者かに襲われる。大企業の背後に潜む闇に、片山兄妹と名探偵猫・ホームズが迫る。三毛猫ホームズ第31弾。


    三毛猫ホームズの茶話会
    久々に読みました、三毛猫ホームズシリーズ。何か凄く読みやすくなっている気がしますw。話の進め方もいつも通りと思うけど何かとても読みやすい…これが一番の感想です。今回の事件の重要人物達は物語序盤からなにやらどいつもこいつも腹に何か隠していそうな感じがしてました。事の発端はBSグループ会長の笹林宗祐の事故死。そこから事件は始まります。


    テーマは「大企業の背後に潜む闇」。かなり深い所に闇がありました。そのせいかかなり事件も派手でぶっとんだ暴走もあり。


    注目してもらいたい人物はやっぱり石津が庇った女性でしょうか。彼女に宣告された占いの結果がだんだん現実のものになっていく・・・そんな展開はやはり恐怖もupします。また、今回も片山は美人秘書に言い寄られます(しかし今回この要素は少なかったと思います)。そしていきなり活躍した石津ももてだしますw。


    大企業の背後に潜む闇に足を踏み入れた片山とホームズが見たものは何故か妙に現実にもありそうに感じました。

  • 巨大企業の会長が事故死、その妻は茶話会がお開きになった途端自殺、会長の隠し子が急きょ後を継ぐためにドイツから帰国するものの、空港に着いた途端命を狙われ、庇おうとしたした石津刑事が負傷してしまう。
    地位と名誉、お金にからんだ人間の心の醜さ、次々と起こる殺人事件、そんな中で片山刑事の人柄の良さや妹晴美の元気良さ、ペットの三毛猫ホームズが見せる頭の良さにどこか和まされるのは私だけでしょうか?
    読んでいるうちに、誰が犯人?とページをめくっているうちに読み終えてしまいました。

  • 財閥の会長が事故で泣くなり、後を継いだ夫人も自殺。会長の隠し子がドイツから呼び戻された途端、狙われる…。


    赤川次郎が得意な感じですが、なかなか良かったです。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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