ヘンリー・ライクロフトの私記 (光文社古典新訳文庫 Aキ 2-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334752781

感想・レビュー・書評

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  • 何度も読み返したい本
    人生に対する深遠な言葉。読書愛に満ちた生活。

  • 新訳で読んでみる。
    これも悪くはないかな。
    といって、昔の平井正穂訳がどんなだったか、もう忘れてしまっているが。

  •  老齢になったらまた読みたいような、座右の書としたいような本。一部偏屈なのはご愛嬌。

  • 感受性の問題か、今の自分には共感できない、しっくりこないと思う部分が多く読み進められない。

  • ギッシング"ヘンリー・ライクロフトの私記"を読む。

    売れない文士が思いがけず遺産相続、風光明媚な田舎に引っ込み、読書と思索の日々を送る。

    知識人の理想に満ちた、ギッシングの自伝的作です。昔から岩波文庫に入っていましたが、こちらは2013年に光文社が出した古典新訳シリーズです。

    ライクロフトは売れない作家として世に容れられない中で、ひねくれたり貧困層に感情移入して義憤を発したりもしていましたが、隠棲後は程よく枯れて過去の自分も素直に見つめなおしています。

    ロンドンでの作家生活30年、初老50のライクロフトは静かな田舎家でたまの訪問客と語り、また思索する。

    名利を追わず、富貴を求めず、中国の隠者に通じる知識人の理想像といえましょう。

    ◯貧困とは、もちろん相対的な概念でだが、いろいろと意味がある中でも、特に個々人の知性の評価を含む言葉である。新聞が伝えることを信じるなら、イギリスには大層な肩書きを持ちながら、週に25シリングの収入が約束されればもはや貧者とは名乗れない男女がいるという。何となれば、その知的欲求は馬丁や皿洗いの女と変わりないからだ。

  • ブックセンター富士見台、¥1100.

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