- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334753634
感想・レビュー・書評
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ファンタジーかよ!っていうね
日本語で言うところの幻想小説かよ!っていうね
四姉妹が良い子すぎてもうファンタジーですわ
それに比べてうちの三姉妹ときたら!
いや、待て待て
うーん、でもそうかー
父親わいやもんなー
そりゃあマーチ家の四姉妹のようにはならんわなー
よし!今からでも遅くない、わい牧師になるわ(マーチ家のパパは従軍牧師)
あれな、トヨタのミニバンな(それはヴォクシー)
はい!というわけで『若草物語』ですよ
1868年の作品、今から150年くらい前ですよ
相変わらずビビりますね
150年前でこんな面白いか
えーと、先日書評家の斎藤美奈子さんの本を2冊読んでどちらもすごい面白かったんですが、面白かったー言うだけで紹介されていた小説を一冊も読まないのは美奈子さんに対して失礼やんと思って手に取ったのが本作『若草物語』でした
話の筋はなんとなく分かってましたが、あらためてすんばらしい少女小説でしたね
そして新訳がすんばらしく読みやすかったです
さすが光文社!やるぅー
お話しの中身については散々語り尽くされているのでまぁいいとして(出た)自分としては素直に受け取ろうよ!って思います
そして『若草物語』は四部作!続きも読みたいけど古典新訳文庫にないんだよなー
できることならこのまま麻生九美さん訳で読みたい!頼んだよ光文社! -
平凡で変わりばえがないようでも全く同じ日はなく、人の性質も生活もすべてが少しづつ変わって人生をかたちづくっていく様が、アメリカ南北戦争時代の牧師一家の十代の四姉妹の一年を通じて丁寧に描かれた世界的名作。
おしゃれが好きで少し見栄っぱりなところがある十六歳の長女メグ。
おてんばで男勝りで作家になることを夢見ている十五歳の二女ジョー。
引っ込み思案だけどおだやかで優しい十三歳の三女ベス。
おしゃまだけどまだまだわがままなところのある画家志望の十二歳の四女エイミー。
従軍した父の無事を祈りながら優しく堅実な母の導きのもと、隣家のローリー少年家族を交えて四姉妹は物質的には貧しくても心豊かな日々を送る。
クリスマスや夏のキャンプといった季節の行事から二度と戻らない時間の経過を感じながら、メグの結婚話、ジョーの夢への一歩、ベスの大病、エイミーの学校での事件などを通して、静かだけど確かに変わっていく少女たちの生活と各々の気質を眺めるのが味わい深い。
クリスマスに始まり次のクリスマスに終わるわずか一年のことなので、物語としては決してものすごく大きな変動があるわけではないのですが。
そういえば、20歳くらいの頃にあくまでも英語の勉強として英語の簡易リライト版を読んだのが最後だったのですっかり忘れていたのですが、お話が大きく動くのは、姉妹たちが結婚などで家を出た後を描いた「続・若草物語」のほうだった気がします。
グレタ・カーウィグ監督&シアーシャ・ローナン主演のコンビで2020年3月に公開される映画の予習として手に取った作品でしたが、映画予告を観るに、続編もしっかり読んでからのほうが映画を楽しめそうです。 -
思ってた以上にプロテスタントの教訓的なストーリーが多いけど、同時に多様な女子像、生き方を提示している。マッチョな男、大黒柱としての男が出てこないのも安心して読める。途中から筆者のメタ的な視点が加わるのが面白い。
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三宅香帆さんの紹介から:
違和感から読んでいく『若草物語』
「え?ジョーとローリーがくっつくのがふつうじゃないの?だけど違和感の先に思考を進めたら、もっと面白い読み方が待っている。つまり「なぜ読者が違和感を持つ展開を、この作者は書いたんだろう?」と考える。
『若草物語』は、かなり稀な、恋愛において「大人になりたくない」少女の話を描いてきた。みんな、大人になって家を出たりなんかせずに、ずっとここで遊んでいられたらいいじゃないか。男女の関係なんてなりたくない、私の好きはそういう好きじゃない。ーこのような徐―の嘆きは、実は多くの少女にとって普遍的だった。だから『若草物語』のジョーは人気がある。でもそういう嘆きが他の物語で一般的でないのは、それを口に出す事が許されていなかったからだ、と考えられる。なぜなら少女は「女性」としての役割を引き受けることを喜んでいるのだ、という社会的な抑圧がずっとあったから。
つまり、『若草物語』の作者オルコットが、読書に違和感を与えてまでローリーを拒否するジョーを描いたのは、彼女なりの、女性の抑圧されていた願望を、ジョーに乗せて描きたかったからじゃないのか。」
(『読んだふりしたけぶっちゃけよくわからん、あの名作小説を面白く読む方法』三宅香帆著 より) -
子供の頃に読んだのと目線が変わり、マーチ夫人の素晴らしさに気づいた。
いいなと思う言葉は大体マーチ夫人が娘たちに向けた言葉だった。
キリスト教の色がかなり濃く出ている。
個性豊かで素敵な4姉妹の日常ストーリー。 -
中高年男性はお呼びでないと思うので、私の評価は参考にならないと思います。
序盤の200ページくらいまでは「人生の残り少ない読書時間をこれに費やすべきなのか」と思って読むのやめようか迷った。
同居人に激励(?)されたり、『細雪』の10年前と思えばよいのではないかと自己暗示したりして読み進めたら、途中からは快調に読めた。
というわけでそれなりに面白かった。でも続編は読まないと思う。ネタバレを聞いてしまったので、怖くてとても読めない。 -
『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★★★☆ 12
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★★★ 5
「可読」★★★★☆ 4
「作家」★★★★☆ 4
【尖鋭】★★★☆☆ 9
『奥行』★★★★★ 10
『印象』★★★★★ 10
《総合》77 B+ -
懐しいお話でした。
昔、といっても子供の頃のことですが。子供の頃とは、読み方が違ってきますね。
まだ第1部のみなので、続きを読みます! -
4人の姉妹と母という女だらけのほのぼのした日常がなんとも微笑ましい。女だらけの家の母親なら普通、「娘たちをいい生まれの男に嫁がせて貧乏生活から脱却」するために動くはずだが、マーチ夫人は素晴らしい人間で、娘たちの幸せを願う人徳者である。よって社交界と関わるようなドロドロした展開には全くならず、安心して読めました。
最も印象的なシーンはローレンス氏がベスのために大切なピアノを贈るシーン。ベスの善行が彼の心を動かしたのだが、こんなに美しい話はない。電車で読みながら泣きそうになりました。
それにしても天路歴程ごっこって(笑)。自分も天路歴程は好きなので好感が持てました。
本買って。
お小遣いちょうだい。
インゴッド数本ちょうだい。
マンションちょうだい。
土地ちょうだい。
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インゴッド数本ちょうだい。
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土地ちょうだい。
(・_・)
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