方丈記 (光文社古典新訳文庫)

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  • 光文社
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感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753863

感想・レビュー・書評

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  • 歴史のふるいをぐぐり抜けた名著なのだろう。時代も立場も違うのだろうが、あまり共感はなかった。

  • 私には素直で行き届いた現代語訳に感じられ、解説を含め本全体として伝わって来るものがありました。深刻な自然災害が急増する中で、以前より身近になったのかもしれません。個人的には、幼い少年と友だちになるようなタイプだったんだ、というところが一番ぐっときました。

  • 1.この本を一言で表すと?
    著者の隠居生活のエッセイ本

    2.よかった点を3~5つ
    ・読経に気持ちが向かないときは、思いのままに休み、なまける。(p39)
    →そんな生活してみたい。

    ・世界というものは、心の持ち方一つで変わる。(p48)
    →このような生活に慣れれば満足なんだと思う。

    ・もし、気に入らないことがあったら、簡単によそへ引っ越せるようにという考えから、そのようにしている。(p37)
    →そんな生活してみたい。

    ・自然災害の描写は具体的でわかりやすかった。

    2.参考にならなかった所(つっこみ所)
    ・なぜ世間から離れた場所にこじんまりと住んでいたのか?世間に対する憎しみのような物があったのではないか?
    ・このような生活自体に迷いがあったのでは?

    3.実践してみようとおもうこと


    5.全体の感想・その他
    ・最初の感想は達観した人生だと思ったが、訳者エッセイ、解説を読むと、なぜ方丈記を書こうとしたのか疑問に思うようになった。
    本当に達観したのなら、わざわざ方丈記を書き残す必要は無い。
    ・人生、社会に対する絶望感のようなものを感じる。

  • 人生は無限に続くものではないことを実感する中高年になってから読むと、なかなかに味わい深いものがある。現代文なのも良い。

  • 4月の予定が6月に延期。栄枯盛衰、無常観を書き連ねた書物かと思ったけど、ちょっと違ってた。それもあるけど、ちょっとしたルポルタージュ風暮らしの記って感じだった。

  • この拗ねた感じ。よくわかる気がする。

  • 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」原典を最初に読んだ。古文には違いないが、苦手な自分でも大意が理解できる平易な文章。鴨長明が実体験した大地震を含む災害の描写は、時期的に東日本大震災の記録とオーバーラップする。希望する官職に就けず、運がないと思いながら方丈の庵で生活する部分に、今の自分の来し方行く末を思い、長明のような暮らしも悪くないと感じる。

  • 方丈記
    現代語訳がシンプルでいい

    こうして俗世に向けて書かざるを得ない執着をまだもっていたことは確かとしても、この程度しか書くことが残ってなかったということも確かだろう

    実は大したことは何も書いてないことがすごい

    ただ、「人」と「栖」として、住む処、所在とでもいうか、それを人と同じレベルで意識しているところが面白い、と指摘している解説が面白い。なるほど。
    普通は身分や名誉や財産や、といった社会的意味のものをいいそうなところを、栖、とは

  • 実家に置いてきた。

  • 放送大学の島内裕子先生の薦めで、方丈記を読もうと思い、本書をだいぶ前に購入した。

    解説、原文、現代語訳、関連著作、地図、年表と至れり尽くせりだ。たしかに、鴨長明を身近に感じられた。また、彼のような晩年は羨ましく思う。

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著者プロフィール

平安時代末期から鎌倉時代にかけての日本の歌人・随筆家。建暦2(1212)年に成立した『方丈記』は和漢混淆文による文芸の祖、日本の三大随筆の一つとして名高い。下鴨神社の正禰宜の子として生まれるが、出家して京都郊外の日野に閑居し、『方丈記』を執筆。著作に『無名抄』『発心集』などがある。

「2022年 『超約版 方丈記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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