小公子 (光文社古典新訳文庫 Aハ 2-2)

  • 光文社
4.06
  • (7)
  • (4)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 52
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334754402

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 貧しくも清く生きる母子に莫大な資産と貴族の称号が与えられる、王道のシンデレラ的ロマンだが、主人公セドリックの魅力的な内面と外観により、意固地な祖父の気持ちを変えていく過程が、たとえ展開がわかっていても読んでいて清々しく、痛快です。
    主人公セドリックの性格を決定づける母の生き方について、育児の指南書として出版当時よく売れたのも頷けます。
    人を思いやる気持ちを常に持ち続けることで、自分が望まずとも自分も幸せになることを信じたいです。
    恥ずかしながら、読み終わるまで「小公女」と完全に混同していました。

  • いわずと知れた児童文学の名著。最期まで老伯爵が好人物であることを疑わない主人公の純粋無垢な気持ちも好きですが孫息子の無垢な気持ちによって徐々に心を開いていく老伯爵の心理描写もこの作品の魅力です。

  • アメリカ生まれのセドリックがイギリスの伯爵のお爺さんのところに、跡継ぎとして行くことになるお話。

    予想以上にジーンとする場面があって、顔を洗いに3回洗面所へいくことに。
    心の純粋さ。自分のことより他人を思いやることで得られる心のあたたかみにじんとした。
    人生について大人が考えさせられる内容だと思う。

  • 『 小公女』はなんとなく知っていたがこちらはタイトルしか知らない。姉妹編的なものかと思ったらそうではなかった。純真無垢な少年が周りの大人を変えていく。個人的には『 小公女』の方が好み。

  • 突然伯爵の後継者となり生活が一変するが素直で他人を思いやる気持ちは変わらない。ひとたび地位が奪われそうになるが勧善懲悪でハッピーな結末。なつかしい作品。2022.3.9

  • ある男の子の人生が突然好転するお話。
    印象だったことは、最初から最後まで主人公の男の子はお母さんのことを一番に考え愛していたこと。
    誰からも好かれる容姿と性格を持つ男の子を中心に周りの人達を変えていく物語。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

フランシス・イライザ・ホジソン・バーネットは、1849年イギリス・マンチェスターに生まれたが、幼い頃父を亡くし、16歳で一家とともにアメリカへ渡る。1873年、医師のスワン・バーネットと結婚、二人の男児をもうける。1886年『小公子』を発表し大ベストセラーに。1905年『小公女』、1911年『秘密の花園』を発表し、世界的な児童文学作家としての地位を不動のものにした。ニューヨーク州で余生を送り、1924年同地にて死去。

「2021年 『小公女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

バーネットの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×