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- Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334763541
作品紹介・あらすじ
汚れた合羽に三度笠、口にくわえた長楊枝が、哀しい風の音を鳴らす。人呼んで"木枯し紋次郎"-上州の貧農に生まれ、十歳で家を出て、世間に背を向け諸国をさすらう、孤独な旅鴉。'70年代にテレビ化され、「あっしには関わりのねえことで」の名台詞で一世を風靡したスーパーヒーローが帰ってきた!シリーズ百作品から十編をえりすぐったベスト・オブ・紋次郎。
感想・レビュー・書評
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2019年5月18日、読み始め。
2019年5月26日、読了。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紋次郎シリーズの中から厳選した10編を載せた"ベスト・オブ・紋次郎"の第一弾。
しびれた。紋次郎にしびれた。ちょうどブルース・リーを見た小学生が、翌日学校で「アチョー」とやるのと同じように、今のワタシは「ごめんを被りやす」「あっしには関わりのねえことで」とやりたくなる気分だ。
でも、いわゆるヒーローものではなく、話は重い。一切の感情と表情を殺した紋次郎とのコントラストで浮かび上がってくるのは、人間の欲望と、そこから来る裏切りや嫉妬。留まるところを知らない人間の欲望を斬ってゆく紋次郎は、正義の味方的なヒーローではなく、鈍い光を放つ孤高のヒーローだ。
第二弾も買わねば。
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