警視庁極秘捜査班 (光文社文庫 み 33-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334764487

感想・レビュー・書評

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  • 極秘捜査班の紅一点雨宮梨乃は武道もこなす企業犯罪のスペシャリストで犯罪心理学にも長けている。
    スリ捜査ひと筋の徳丸や組対のベテラン城戸、チームの主任は捜査一課で辣腕をふるっていた剣持。
    彼らには極秘任務が与えられ、身分を隠しての捜査活動や潜入捜査なども許されている。
    梨乃の理想とする漢像が、剣持とかぶる部分があることが面白かった。
    初めて南さんの作品を読んだけれど、思いのほかエロティックな場面が多くて驚いた。
    普段ほとんどそれ系の場面が出てくる物語は読まないので、読みながらたじろいでしまった。
    たぶん慣れなのだろうけれど、そういった場面が苦手な人はある程度覚悟して読んだほうがいいかもしれない。
    正攻法ではない捜査は、ときにスリリングだ。
    あるときは記者と名乗り、あるときは実業家を名乗る。
    集められた情報を分析し、事件の概要を推理し、それに基づいて捜査を進めていく。
    個性的なメンバーがそれぞれの得意分野をいかし、事件を解決へと導いていく過程が描かれている。
    極秘捜査班のメンバーが丁寧に描かれているのに対し、事件関係者の描き方は淡々としている。
    そのおかげで捜査班のメンバー側にたって読み進むことができた。
    シリーズものなので続きを読みたいような気もするけれど、苦手な場面があることを思うとためらいもある。

  • 2015.6.14 読了。
    いろんなことが書かれていたけど、実が詰まってなくて簡単な感じ。最後まで、これから面白くなるのかなーと思いながら読んで終わってしまった…。最後の最後、誰あんた!って、なった。途中斜め読みしてたからかなー。残念でした。

  • 読みはじめたところで、捜査が始まる場面ですが…セクハラ気味の性描写がすごい。アダルト的な感じ?しかも下品。
    すでに読む気消失…もう少しだけ頑張ります
    読んだ。入り込めなかった

  • なんか想像してたのと違った。結局、あんまり役に立ってないんじゃー…後最後のハニートラップはいらなかったと思われ(´Д` )

  • 初めての作家さんの作品を読むにあたってのチェックポイントはいくつかある。

    タイトルや表4の作品説明や帯のあおりはもちろんだけど、表紙のデザインがどの程度洗練されているのか、作家の年齢、出版社、初版の年号。それから中身をちらっと見て、文体。

    ちなみに、いまだにあたしが文体で読めない作家さんは何人もいるのだけど本当に、私の苦手な文体の作家さんを愛している人がどこかで講演会でもしてくれないものかと真剣に思う。有名な賞をとった作品、ベストセラー作品などたくさんあるのに、あたしは入り口でそこに入り込めないのだから。ぜひその作品ないしはその作家さんを愛している人が、思い入れたっぷりに作品への愛と読みどころ、自分にはここがたまらなく響いた!なんて話をしてくれて、できたら「ここ読め」的に文章を数箇所ピックして、情感豊かに読んでくれたらいいのに。そんな読書会なら参加したいかも。


    ・・・閑話休題。


    でも例外はもちろんあって、この本なんかはその典型。会社にサンプル本としてうずたかく積みあがっている中から「今日の午後、業者が来るのでそれまでに欲しい人はここから本を取っていっていいよ~」なんていわれるシーズンが年に数回あり、そういったバーゲン的な焦りの中でずさんに選んだからです。本にも失礼だけどあたしにも失礼です。


    なんやかやこの本について語るのはもう、面倒なんですけど要するに:

    ・はぐれモノの集まりのチームが事件を解決。チームメンバーは極端な美女と優男、渋い中年とベテラン(・・70年代のドラマかこれは)
    ・暴行殺人の女性被害者の受けた性的な暴行についての描写が必要以上にえげつなく、かつそれを男性がやゆめいて女性刑事に話すシーンがうっとうしい(セクハラ?)
    ・警察だと隠してジャーナリストを気取ってへんなあおりで被疑者の情報を集める態度(やくざと言うより単に、痛い勘違いのグループにしか見えない)
    ・捜査費用としてまずは、400万円の札束を渡される(おいおいもうつっこめないよ)


    えーと、とにかく古臭くて雑でつまらないです。上記設定と共に文章が。古いというかもう、痛い。



    作品も歳をとるものなのだけど、歳をとってアンティークのような風合いと歴史をまとい、不朽の名作として語られるものもあれば、単に時代のエッセンスだけをくっつけて、時代と共に取り残されてぱさぱさのくずになってしまうものもある。

    例えばそれは、時代を代表する建築と、ストリートの落書きにも似ている。

    消費する方が取捨択一すべきだけれど、この作家さん、失礼だけど、作品を出す前に一度、せめて、作品を音読すべきだと思う。そんな言い回しありえないでしょうとか、動作を説明する地の文章の品のなさだとかがちょっと、ひどいと思った。あたしは作家でもないので偉そうにいうな!と、怒られるかもしれないけどでも、お金を払い時間を費やす消費者として、最低限は言っても、いいんだと思うので。


    うーん、この作家さんの作品はただでも読まないように今後気をつけないと。

  • 残念ながらギブアップ。ストーリー展開が会話で進む、というのに疲れてしまい放棄。残念無念・・・

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著者プロフィール

1944年、東京生まれ。明治大学卒業後、雑誌編集者を経て20代半ばに作家デビュー。青春ハードボイルド小説などを執筆し人気を博す。82年の『獣たちの謝肉祭』(『裁き屋』と改題)以降、ピカレスク・ハードボイルドやサスペンス・アクションに精力的に取り組む。ベストセラーとなった「毒蜜」シリーズなど、全著作累計は2300万部を突破して久しい。

「2023年 『助っ人刑事 非情捜査』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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