- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334769208
感想・レビュー・書評
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シリーズ第二弾。
とあるファミリーレストランに現れる、幽霊のハルお婆ちゃんの謎解き譚、連作六話でございます。
前作の終盤で“ええ感じ”になっていた、主人公の真以と刑事の南野さんですが、本書では、南野さんが本庁に異動になってしまい、せっかく恋人同士になった二人がなかなか会えなくなってしまうという切ない状況になっております。
その南野さんの代わり(?)に登場するのが、デキる女刑事の小椋さん。
まさに“私、失敗しないので。”で、お馴染みの某女医的な感じで、バリキャリウーマンならではの当たりのキツさはありますが、頭脳明晰さを活かした小椋さんの推理もハル婆ちゃんの推理と共に楽しめる要素はあります。
この小椋さんにファミレスの店長・山田さんが恋する展開になっていて、山田さんってクセのある女性が好きなんですかね(以前の“婚約者”の方もちょっとクセあったし)。
さらに、ハル婆ちゃんに並々ならぬ関心を持って、グイグイ距離を詰めてくる、画家の佐伯先生も登場。
という事で、全体的にキャラが薄味だった前作に比べて、今作は濃い目キャラの二人が投入された印象です。
謎解きに関しては、それなりに楽しめはしましたが、ちょっと強引だったり、あやふやに感じる部分があって「ん?どういうこと?」と思ってしまう箇所もありました。
ですので、謎の内容に関しては前作の方が好みだったかな・・という感じです。
真以と南野さんの恋模様と、山田さんと小椋さんが今後進展するのか、この辺も気にしつつ、後日にでも3作目を読んでみたいと思います。 -
幽霊のハルさんの謎解きシリーズ。結構トリックが難解で、分りにくいものもあった。真衣と南野さんの恋もあまり進まず、なんか消化不良。
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フリーライターの真以が書斎がわりに使う、東京郊外の寂れたファミリーレストラン。奥の席の定位置のハルお婆ちゃんは、知る人ぞ知る名探偵…そして実は幽霊だ。真以から風変わりな事件の話を聞くと、たちどころにその謎を解き明かしてゆく。様々な事件の背後に隠された、時にユーモラスで時に切ない真実とは?大人気シリーズ、待望の続編がついに登場!
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10年振りの続編だが、何だか雰囲気が変わってしまった。
幸薄い人々の前に姿を現す名探偵おばあちゃん幽霊と、幸薄い人々との温かな交流…という印象だった前作だが、今回は何だかギスギスしている。
今作で新たに登場した二人のキャラクターの押しが強すぎるのもあるが、真以の性格も何だか歪んでいるように感じる。
南野との関係がうまく進まないことも一つの要因だろうが、小椋への評価はいただけない。
謎解き部分は楽しかったので、そういうシリーズ本来の設定部分のところが残念。 -
ハートブレイクレストラン第二弾。
最初の本をかなり前に読んだために記憶があいまい。
主人公に恋人がいたことすら忘れていた。
今回はそんなに心に残る話はなかったかな…。 -
寂れたファミレスにいるおばあちゃん幽霊・ハルさんの謎解きシリーズ。
期待していたフリーライター真衣と刑事の南野さんの恋もあまり進まず。。 -
1作目よりは面白かった(読みやすかった)。真以と南野さんは本当に付き合っていたのかー。1作目を読み返したけど急に恋人みたいになっていたので、真以の勘違いじゃないかとちょっと心配でした。
今作から小椋刑事と佐伯先生が登場。と言っても佐伯先生は早々と退場。あまり好きじゃないキャラだったけど、何しに出て来たんだ? -
フリーライターの真以が通う寂れたファミレスを舞台に幽霊のハルお婆ちゃんが音声認識の鍵付ペンケースや宅配便で届いた仔猫等の謎を解く。携帯を擬装に使う事は覚えていたけれど刑事の彼氏は思い出せず。遠距離化の為彼が退場し代わりに登場した敢えて見た目を悪くした頭の良い女性刑事が感じが悪いと言われつつも魅力的。
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軽いタッチの読みやすいミステリ。
キャラは魅力溢れる個性的な人ばかりだし、推理部分もパズルっぽくはあるものの、趣向に富んでいて楽しい。
シリーズ第一弾あげてらしゃった時「何か知ってる!」と思ったんですが、自分のブクログ本棚見ても見つからず‥。たぶ...
シリーズ第一弾あげてらしゃった時「何か知ってる!」と思ったんですが、自分のブクログ本棚見ても見つからず‥。たぶんブクログ前に図書館で読んだのだと思います。全く怖くない幽霊が印象的でした。
ニャン氏もこちらのハルお婆ちゃんもそうですが、松尾さんの脱力系、特に年末あわただしいこんな時期にいいですよね♪
111108さんも、このシリーズの第一弾を読まれていたのですね~。
松尾さんの脱力...
111108さんも、このシリーズの第一弾を読まれていたのですね~。
松尾さんの脱力系ミステリは、探偵役の設定が、上品なお婆ちゃん幽霊だったり、猫だったりと、ユルくて肩の力を抜いて読めますね~。
仰る通り、年末のあわただしい時期にいいですよね(^^♪