光 (光文社文庫 み 31-3)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334769468

感想・レビュー・書評

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  • 小学一年生の息子がいるので、これから友達と一緒にこんな風に冒険したり好奇心旺盛に遊びに行くのかなぁと想像しながら読みました。
    男の子にしかわからないような感性とかワクワク感が読み手にも伝わってきました。

    息子には沢山遊んで、仲良しの友達を作って、沢山思い出を作って、大きい夢を見て育っていって欲しいなと思いました。
    ただ危険な目には合わないように本当に気をつけて欲しいですね。

  • 子供は冒険が好きだよね。かくいう私も好きだったし、危険な遊びもしてたと思う。
    でも親になってからは、危ないことはしないでって思って、子供に色々制限してしまってたかもしれないのは反省。でもやっぱり心配。さすがに終盤のような事件はなかなかないだろうとは思いつつも、何が起きるか分からない昨今。複雑な思いである。

    とはいえ、友達とかけがえのない時を過ごしてほしいね。

    一人どうしても好きになれない子がいたな笑
    あと、レビューで軽く書き方についてのネタバレを受けてしまっていたので、ここかーと気づいて驚きはなかった。残念すぎ。

  • あだ名とか、子どもの感性とか、あの時期特有の自意識とか、すごく共感。しかも丁寧に描かれている上、スリルに溢れる少年冒険小説。さしずめ、現代のトムソーヤーの冒険のよう。
    月と蟹よりも、こちらの方が共感度高い。

  • 道尾秀介を初めて読んだ。「光」を手に取ったが、手始めとして、そして元旦に読む本として相応しい作品だったかなと思う。題名のごとく「光」がモチーフで、光の向こうにおぼろげに見えるノスタルジックに描かれる少年時代。しかし、本文の「私」と、ゴシック体で書かれた「私」にちょっと戸惑いを覚えた。

  • 田舎町で暮らす少年少女の物語。毎日が冒険で友達と過ごす日々は本当に光り輝いていた。成長物語の要素はもちろんのこと、ちゃんとミステリの要素もある。道尾秀介さんはホラーなんかもあるため身構えることも多いけれど、本作は爽やかな読み心地なので安心して読んでほしい。自分の子供の頃を思い出すからか心に残った作品になった。

  • 主人公たちが小学生だった頃、
    少し外れた郊外の自然が残る街で山や川や湖で遊びながら冒険、発見と

    著者の時空を使った言い回しが妙です。

  • 道尾秀介の少年が主人公になる作品の中
    で、一番のお気に入りになった。
    短編集のようで、月日が流れていく。
    さまざまなエピソードがあり、利一や友
    人達との絆が強くなる。
    ラストの息詰まる展開から目が離せなく
    なった。

  • それが当たり前であるかのように高校生の甘酸っぱい青春を描いた物語を読んでも自分にはあまり共感できないことが多いが、本作が描いている小学生時代の好奇心や思い出には懐かしい気持ちを味わうことができた。登場人物の小学生らしい天真爛漫な言動は大人になった自分にはとてもまぶしい。とはいえ、ただそれだけでは終わらないのはさすがの道尾秀介。最後の解説を読むまでは市里修太という作家は実在するのだと思っていた。
    道尾秀介作品は文体というか全体的な雰囲気として独特の寂寥感を感じるものが多いと思っているが、『光』は物語のテーマも相まって特にその色が強く感じた。またさらに年を取ってから改めて読みたい作品だ。

  • 単行本でも読んだけど、文庫で再読。

    確かにこの作品は光。
    こどもの頃友だちと遊んだ想い出は、自分の中の光のような存在になってる気がする。

  • 作者独特の怪しげな光のお話かと思ったら読書感想文の課題図書っぽく、安心して読めた(笑)親に内緒のプチ冒険や友達にしてしまった悪意のない残酷なイタズラとか誰しもが幼い頃を思い出して懺悔したり、懐かしがったりするはず。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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