別れの川: 剣客船頭(十四) (光文社文庫 い 37-30 光文社時代小説文庫)
- 光文社 (2016年5月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334772949
感想・レビュー・書評
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南町奉行の定町周りの同心であった沢村伝次郎。
今は、船頭をしてせいかつをしているのだが、親しくしている「川政」の主の政五郎の所の船頭が、溺死したとのことで、探索を頼まれる。
口止めをされていたことで、「松倉屋」の大旦那に話を、、、と、思っていた矢先に、大旦那も水死してしまうのである。
長々と、殆どが、探索への話が、続き、又、旗本という身分に対して、奉行所が、対いることが出来ない背景が、書かれている。
好きな千草が、人質に取られて、3人と立ち会う事になる伝次郎。
ここまではなしが進むのに、280ページもの探索の話は、少し長いような気がする。
ころした3人の内1人は、伝次郎が手にかけ、後の2人は、雨宮文蔵の下で、切腹となった。
口止めとして300両の受け取った伝次郎は、亡くなった者へと、手渡してやることになる。
一件落着であるが、、、、終わり方が、アッと言うまであった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第十四弾
主人である旗本を胡麻化している悪事の発覚を恐れ、お店の隠居と船頭を殺害した犯人を突き止め、旗本から世話になった船宿の為に -
船頭生活も長くなったな
愛する人が人質になったとき
こいつらは躊躇なく自分を捨てられる -
2016年5月光文社文庫刊。書下ろし。知合いの政五郎に不審死の調べを依頼され。地道な調べが3/4辺りまで続き、残りの1/4で一気に解決へと向かう。伝次郎のとった解決方法が、予想もしない方法で、ちょっとびっくりしました。そういえば、前巻でもそういう方向を示唆する感じが、ありました。今回は直截過ぎて、伝次郎らしくないかなと、いや、こういうのも確かにあるわなと考え込んでしまいました。次巻が楽しみです。