運命 鬼役(二十) (光文社文庫 さ 26-25 光文社時代小説文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774059

感想・レビュー・書評

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  • やっとやーっと、主人公 矢背蔵人介の出生の秘密
    (と言っていいのかどうか怪しいけども)21巻目。
    今回は戦闘シーン多めなのと初めて京そして矢背家発祥の地、八瀬の里。
    禁裏も出てくるし…全体的に今までにないスケールだったので
    ここがターニングポイントなのかもしれないなぁと思ったり。
    次の巻はいつもの日常、江戸の話。だといいんだけどw

  • 矢背家の江戸へ出た秘密も、主人公の出生の秘密も明らかになる。宿敵を意外と簡単に倒し、これでシリーズも終わりかと思ったのですが、続くのかな。

  • 蔵人介の出自がまたあらたに
    今後この件は蒸し返すのだろうか
    今までにない設定での20話
    ちょっとだけ物足りなさを感じた

  • 第二十弾
    昔世話になった秋元家、危機を救うため京へ
    敵は百舌鳥と甲賀五人衆
    尾張でも陰謀をくじきながら京での決戦へ

  • 紫藤中務少輔安長(しどうなかつかさしょうゆうやすなが)と出羽の国山形藩の秋元但馬守志朝(ゆきとも)との衝突の仲裁をした蔵人介に、降りかかる難。

    19巻からの甲賀五人之者の首謀格の犬丸大膳、百舌鳥・蜻蛉との蔵人介の死闘。

    橘右近も、お茶室で毒を吸ったのだが、一命は助かった。
    夾竹桃を火にくべると、毒の煙になるとは、、、、
    志朝公から右近が預かった 「鳴狐」の粟田口国吉の刀を蔵人介は、授かる。

    尾張の阿弥陀堂での爆破で、蔵人介は、あばらなど骨折をするのだが、、、、二の丸で、お目見えに参上したら、斉荘公暗殺の疑いが、書けられる。
    その時本丸で、多治見刑部乱心。
    斉荘公を助ける。
    その斉荘公は、吉宗公から田安家に下賜の数珠丸恒次(日蓮上人の守り刀)を手にして、天守閣で、最後に現れた大殿の斉朝に、尾張家家老の小倉播磨守である奸民を成敗する。

    さてさて、、、やっときょうと洛北へ。
    八瀬の者たちの歴史。
    濡れ衣を着せられた岩丸の死。
    猿彦の最強の強さ。
    そして、蔵人介も「洛中擾乱の罪」として、九条屋敷の水牢に入れられ、食事も与えられず捕縛されていた。

    ハラハラドキドキ。
    蔵人介の出生は、、、
    近衛家当主の兄???

    包丁式の薗三郎左衛門の舞鶴の切汰(せった)、、、
    鶴も鮪の解体ではないが、このように包丁師が、捌いていたのだと、初めて知った。

    近衛公は、謹慎を解かれることになり、九条忠義は、病死と、、、
    私腹を肥やした者たちは、切腹に、、、
    被害のあった八瀬は、猿丸が、、、残った者たちと再生へ。

    蔵人介たちは、京の伏見の平戸橋から乗合船の三十石船に乗り、枚方へ。

    「くらわんか、くらわんか」と、枚方では、くらわんか餅も有名だが、、、
    無礼なもののいいよう(悪態)を履けば、悪霊を祓う事ができると地元の迷信から来ていると、、、大阪に居ても知らない事ばかり。
    最後の最後まで、船の上での蜻蛉と猿丸の妻 真葛。
    妹である蜻蛉に短刀を突き立てなければいけない胸の内は、、、と、思われる展開。

    八瀬の桐の見つけたものは、、、清織の残した黄金伝説と結びつくのかも、、、

    次は、21巻へ。。。。

  • そういう生い立ちだったのね。今後も京は出てくるのかしら?

  • 2016年12月光文社時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ20作め。今回は、鬼役のスペシャル版のような長編仕立て。蔵人介の出自の秘密にまつわる展開は圧巻でした。

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著者プロフィール

坂岡真
一九六一年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。主なシリーズに「鬼役」「鬼役伝」「帳尻屋始末」「帳尻屋仕置」「照れ降れ長屋風聞帖」「はぐれ又兵衛例繰控」「死ぬがよく候」「人情江戸飛脚」などがある。

「2023年 『うぽっぽ同心終活指南(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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