黒猫の小夜曲 (光文社文庫 ち 5-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334775988

感想・レビュー・書評

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  • 地縛霊絡みのミステリー。章ごとの短編集かと思ったが、それぞれがよく絡み合っていた。『地球上で唯一、自分たちにいつかは死が訪れるということを知っている生物が、それを知らない生物たちよりも怠惰に生き、死後に未練に縛られる。』

  • 死神シリーズ第二弾。前作が面白かったので手に取った。今回もまた動物になった死神のコミカルさと謎解きのミステリが上手い具合に融合されていて面白かった。
    色々な人の魂に触れて、人間を理解していくクロ。ミステリ部分も前回より強くなっていて、自然とページをめくる手が進んだ。

  • バラバラと思われていたそれぞれの事件が1つに繋がり、死神クロとバディを組んでいた麻矢の秘密も明らかになる過程がしっかりと書かれており、最後すっきりとした結末であった。
    南郷夫妻のストーリーは長年連れ添った妻への不器用な夫からの愛情が表現されており、阿久津一也と知美のストーリーも切ない結果であった。
    しかし全体的には暖かい空気感の漂う内容であり、読了感も良かった。

  • 黒毛の猫として派遣された死神。地縛霊を救ううちある製薬会社の謎が関わっていた。ピンチにクロ達を助けにきてくれたレオ。最後は今回も悲しいお別れ、わかってたけど泣けた。一つの会社でこんなに殺人や行方不明が続いてたらもう少し騒がれると思うんだけどな。今回は夫婦、恋人同士の絆にジーンときた。

  • 前作が大好きで期待値が高かったが、ミステリー要素が増しておもしろく、テイストの違う黒猫の主人恋も好きになり一気に読み進めた

  • 第1作の「優しい死神の飼い方」に続く死神シリーズの第2作。
    今回は第1作の死神の姿をした犬ではなく、黒猫の姿をした死神「クロ」が主人公である。
    クロは町に漂う地縛霊を救うためにやってきた。

    クロとともにしていた記憶喪失の女の子になにか秘密があるのは読みながらわかっていたが、読んでる最中でそんな秘密があったのか!とどんでん返しを受けた!

    ミステリー好きや感動作品、伏線回収が好きな人におすすめのお話だと思います!

  • 優しい死神の飼い方に少し出てきていた、ルー大柴さんみたいな死神が、猫になって現世へ。このくらいのミステリーなら、もやもやせずに楽しめる。刑事さんがとても可哀想だったなぁ。くやしかろう。
    好きな言葉はあったけど、一度読めばまんぞくかな。

  •  死神シリーズ第二弾。今回は前作の主人公レオのマイフレンドであるクロか主人公で、魂の未練を解消するために白木麻矢(中身は別人?)と一緒に暮らすことになるが、不可解な事件が次々に起こり、それを解決していくストーリー。前作よりも伏線回収やどんでん返しは凝っていて、なおかつラストの場面では深く感動した。「この作者は医療ミステリーや本格ミステリーだけでなく、こういうハートフルな作品も書けるのか。」という思いも浮かんだ。

  • 死神シリーズ第2弾。黒猫の姿をした死神が主人公である。黒猫の名前はクロ。第一弾の主人公レオのマイフレンドが黒猫となっている。話し方は第一弾登場時に比べずいぶんマイルドになったかな。第一弾と比べ、未練を解放して地縛霊化を防いでるうちに事件に巻き込まれていくことは変わらないが、ミステリー好きには堪らない、伏線回収、どんでん返し等の要素がたくさん散りばめられている。クロと共にしていた女の子が何か秘密を隠していることは何となく分かりつつも、読み進めなければ答えがわからない面白さもあるし、かつストレスなく読め感動のハートフルミステリーである。次は死神シリーズ第3弾も読んでみようと思った。

  • 死神シリーズ?第二弾。

    今回は黒猫の姿に変身して、天使が地上で働いている。
    名前はクロ。

    前回は人間の未練を晴らしていたけれど
    今回は地縛霊の思い残しを解決して、成仏させるのが仕事。
    天使によって役目は違うんだね。
    レオも登場してきて、嬉しかった。

    連続殺人事件の真相を解決して
    ひとりひとりの気持ちをスッキリさせていく。
    今回もまあ、お金に目が眩んだ教授が黒幕で
    人間の欲深さが色濃く出ていました。
    こわい、こわい。


    全体的に見て、前作の方が好きだったな。
    次作に期待。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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