レジまでの推理: 本屋さんの名探偵 (光文社文庫 に 22-2)
- 光文社 (2018年4月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334776299
感想・レビュー・書評
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手書きポップをつけた本が必ず完売すると、一部業界で有名な店長〈西船橋のポップ姫〉。
店舗では、すぐいなくなる店長の代わりに、アルバイト書店員・青木が店を仕切る。
日常の謎ミステリの連作短編集。
書店員や本屋あるある。
本にまつわる雑学や蘊蓄。
本文も注釈も、それらがユーモアと皮肉たっぷりに語られていて、楽しかった。
書店員が主人公の話は、人の悪意を暴いていく話になりがち。
事件の真相が明らかになったとき、読後感があまりよくなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者初読み。
書店が舞台と言うことで、衝動買い。
「成風堂シリーズ」と並行して読んでいるせいか、少し設定が被る部分もあるが、シニカルな注釈が何とも言えない。
仕事はしないが、ポップを書けば、その本が売り切れるという伝説の「西船橋のポップ姫」と呼ばれる店長と、学生のバイトなのにやたらしっかり者の青井のコンビがなかなかいい。
普通の書店の日常の謎物と思っていたが、ラストでは本格的なミステリー要素が盛り込まれ、「騙された!」と思わず声に出してしまうほど、ミステリーとしての完成度もなかなか高い作品。 -
序盤から似鳥鶏さんワールド炸裂です!笑
コミカルな独特の表現で書店員さんの日常?!を描きながら、お客様からのご相談や店で起こる謎を解決していきます。あくまでも通常業務をしながら。笑
とは言え、コミカルで面白く表現されてはいますが、本当に本屋さんの業務は多忙で、更には売り上げを邪魔する万引き犯、ネットや新古書店に客が流れている中、店舗を維持する為の様々な努力が切実に伝わってきます。
本屋さんよ永遠に。
これからも、よろしくお願いします。 -
本屋が好きになります
中古本屋に行くのに後ろめたさを感じるようになります(笑) -
小説宝石2012年8月号、2015年3月号、12月号掲載の3篇に書下ろし1篇を加えた4篇の連作短編を2016年1月に刊行。冒頭の「7冊で海を越えられる」は、「本屋さんのアンソロジー」にも収録されていたもの。これと、最終話の「本屋さんよ永遠に」が、読み応えがあり、楽しめました。他2篇は、話の展開に無理があり、あまり楽しめませんでした。
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似鳥鶏『レジまでの推理 本屋さんの名探偵』は「本屋」好き必見の名作ミステリー! | 300books
https://300books.net/rejimadenosuiri/
レジまでの推理 似鳥鶏 | 光文社文庫 | 光文社
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334776299 -
ある本屋さんのバイトリーダー目線で書かれたその本屋さんで起きる事件をぐうたら?店長が解決していくという短編がいくつか入っている本です。
読み始めて、これ読んだことあるなと調べたら大崎梢編「本屋さんのアンソロジー」におさめられていました。
最後の作品は、読んでいてあれ?あれ?
と読み進め、あーそうかあと納得でした。 -
最後にいい感じで騙された。
本屋で少しだけバイトしたことあるけど、ここまでの面白さと大変さを感じないまま辞めてしまったので、もっと満喫すれば良かったと後悔してる。
リアルな本屋の良さに実感する本。 -
本屋の中での日常ミステリーかと思ったら、最後はいい意味で裏切られました。注釈も面白ったです。
「欲しい本のために本屋に行くのではなく、本屋で欲しい本を探す」ってフレーズがお気に入りです。本当、その通りです。