探偵は女手ひとつ: シングルマザー探偵の事件日誌 (光文社文庫 ふ 31-1)
- 光文社 (2019年1月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334777838
感想・レビュー・書評
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王道探偵モノでありながら「あるエッセンス」を入れる事で他との差別化がされた良い作品。
本作は短編集となっており、
探偵で主人公の椎名留美が様々な事件の依頼を受けて解決をしていくものとなっている。
他の探偵モノと一線を画すポイントは、舞台が山形であるという点がある。
主人公の留美含め登場する人物全員との会話が「強い訛りの東北弁」で行われるのである。
「おう、留美ちゃん。おはようさん。えらい天気だなっす」
「ホントだず。ついてねえべ。」
たったこれだけの要素によって作品全体の印象がとてもマイルドになり、人物にも愛着がわく。
事件自体はふざけたものでも無いにもかかわらず、会話するだけでこれほどホッコリさせてしまうという方言の力に驚かされた作品だった。 -
バリバリの山形弁を話す元警官の女探偵が主人公の短編集。
田舎ならではのエピソードが面白いし、元ヤンの相棒?や元上司、暴力団との連携に加えて結構小道具も充実しているし、実はかなりハードボイルドな内容で面白い。
さいきん第二作が上梓されたようなので文庫化を楽しみに待とう。 -
山形弁シングルマザーの探偵物語。ノワールピカレスクの名手、深町秋生氏なので、そこかしこにそれっぽい場面があるけど、山形弁がふんわりと覆い隠している。連作ミステリーで読みやすかった。
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山形弁ハードボイルド。
密度の濃い、人間味あふれる短編集。 -
ハードボイルド苦手だったの、忘れてた・・・。
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方言をしっかり読んでしまうと流れがとまるので雰囲気で読んだ。
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順番がわかっておらず、先に続編「探偵は田園をゆく」を読んでしまったが、本作も傑作。帰省の新幹線で一気読みしてしまった。感想は「探偵は田園をゆく」と変わらずだが、特に「碧い育成」は中でも傑作。プロットも展開も完璧。このキャラと設定で3作目も是非お願いしたい。
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単純に面白かった!主人公、訛ってるけど、めちゃカッコいい。ただシングルマザー感は全くない。明け方に帰ったりしてるし、夜も子ども放置かな。子どもと関わっているシーンがあまりなくて、ママ業している姿が描写されておらず、シングルマザーの視点があまりなかったかなあ。それがちょっと残念だけど、主人公めちゃカッコいいし、事件も人間くささがあったり、すごく面白かった。続編読みます。
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星一つは厳しいが、期待を裏切ったからなあ。シングルマザーが娘を抱えて探偵稼業をするというのが面白そうだったのだが、余りにあっさりしすぎているというか手抜きだよなあ。