抵抗人名録: 私が選んだ１００人 (知恵の森文庫 a さ 2-12)

著者 : 佐高信

• 光文社 (2011年9月13日発売)

作品紹介・あらすじ

この『抵抗人名録』はフランスの哲学者アラン流に言えば、「権力に抗する市民」の人物カタログであり、佐高流に言い換えれば「反骨人名録」である。抵抗と言っても抵抗のスタイルはさまざまであり、またそのプロセスもいろいろである。信念を貫くために、迷い、悩み、揺れる姿にこそ、私たちは何かを学べるのではないか。辛口評論家・佐高信が、戦い続ける100人の肖像に迫る。生きていく上で何を失ってはならないかを、それぞれの形で示唆している。

感想・レビュー・書評

[kohamatkさんの感想 · 2014年7月14日]

ジャネット・ランキン（世界初の女性議員。第一次世界大戦、日米開戦に反対）
「国の将来のために戦争しなければならないのならば、青年を残して老人を戦場に送ればいいでしょう。でも、夫や息子を戦争に参加させるかどうかの決定には、妻と母親に意思表示の機会を与えなければなりません」

内橋克人
「少なくとも食料、エネルギー、人間関係（ケア＋介護など）について、地域内に自給自足圏を形成していくことが、真の国民的自立を果たす道だ」

著者プロフィール

1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、郷里の高校教師、経済誌の編集長を経て、評論家となる。憲法行脚の会呼びかけ人。
近著に『新しい世界観を求めて』［寺島実郎との共著］『小沢一郎の功罪』（以上、毎日新聞社｝、『平民宰相原敬伝説』（角川学芸出版）、『佐高信の俳論風発』（七つ森書館）ほか多数。

「2010年 『竹中平蔵こそ証人喚問を』 で使われていた紹介文から引用しています。」