ちびねこ亭の思い出ごはん (三毛猫と昨日のカレー)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 344
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334791278

感想・レビュー・書評

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  • ちびねこ亭は変わらず思い出ご飯をお客様へ。

    人から人へつながる絆もこの作品の魅力なんだろうなと思います。

    豆腐の味噌漬け、豚バラの唐揚げ。なんと手のかかる料理が多いのだろう。

    それが思い合うということなんでしょうね。

  • 自分も持病を理由に全てを諦めようとしたことがあり、その時の自分と物語がリンクして号泣しながら読了。 誰かと出会った時から大切な時間が始まるー 凪の母の言葉で泣き、啓太の母の想いにまた泣いた。 凪には俊弥と一緒に医者からの宣告を乗り越えて末永く幸せでいてほしいと強く思った。

  • 第1弾が面白かったので、第2弾である『三毛猫と昨日のカレー』を引き続き読みました。
    お母さんがこどもを思う気持ちに感動させられるお話が複数あり、涙が出てきました。
    『ちびねこ亭』にやって来る人たちは、それぞれにエピソードがあり、様々な想いがあります。でも、故人に会いたい気持ちは同じで、誰もが半信半疑です。そんな情景がとても面白い作品です。

  • 泣きそうになった。出だしでこんな感情を揺さぶるって驚いた。帯で泣かせるとかよく目にするがほとんど大袈裟だから、お母さんのたった5年じゃないだってあなたと過ごしたのは5年よと言う場面が沁みる、湯気が無くなる時間にこんなわかりやすい的確な言葉あるだろうか。光代さんの誰に会いたいのか何が悩みなのか判らずに、違う展開だと思っていたら3人の友達が迎えに来ていて、凄く良い感じ。優秀ですね。2時間掛からないで読んだかも、両方良い本、次必ず出るね

  • 表紙が可愛くて手に取った図書館本。
    千葉県内房にある食堂の話、故人に会いたくて思い出ごはんを予約、会えるかは店主にもわからない。
    近隣在住で聞いたことのある地名、改めて知る場所発見。思い出ご飯のメニューが記されているので作って見ようと思い動かされる。
    文章が優しいので情景も膨らませながらの読了、第3段も借ります。

  • 続編。
    誰もが会いたい人いるよね。
    羨ましい。

  • このシリーズ読んだのは二冊目なのですが、どうやら最初からシリーズ途中の本を読んでたらしいんだなあ。
    オムニバス短編集なのでそれでも問題ないと思われ、今度も途中の。図書館に…いつも都合よく置いてるわけじゃないので……。(人気あるのでいつもどれか借りられてる)

    それにしても、子猫のちびはいつまで子猫なのでしょう。
    この店自体が不思議なので、ちびがちびでもいちいち疑問に思うのもとわかるけど、ちびに何か力があって、奇跡が起きているのでしょうか。
    うちの近所にも成猫なのに子猫に見える小柄な子がいたけど、現実的に考えたらそんな感じ?
    猫が好きなので、そんなことを考えてしまいます。

  • 故人との思い出に、味覚は優しく寄り添ってくれるものなんだなという事を改めて感じた。
    私と祖父の思い出ご飯、食べに行きたいな、、、

  • 明子さんリリース

  • 「黒猫と味噌漬け豆腐」
    残り少ない時間を君に。
    何も知らず無謀に気持ちを押し付けるのは互いに幸せになれないだろうが、全てを知ったうえでの決断は最期まで笑っていれるかも。

    「ハチワレ猫と豚バラの唐揚げ」
    沢山の人からもらった。
    大切な我が子が心身共に弱っている様子を見ているのは辛かったろうが、毎日頑張れたのは報われる日が来ると信じていたのかもな。

    「ソラ猫とイワシの蒲焼き丼」
    思い出に残る場所へと。
    あの世があるのだと考えると確かに家族には会う機会はあるだろうが、大切だと思う他の人に会える可能性は無いかもしれないよな。

    「三毛猫と昨日のカレー」
    バラバラになった家族。
    自分たちの事なのだから相談も何も無いだろうと思うが、業界にいる者からすると勝手な判断が命取りになると知ってたのだろうな。

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著者プロフィール

高橋由太:第8回「このミステリーがすごい!」で最終選考まで残った作品を加筆修正したデビュー作「オサキ江戸へ」が10万部を記録。以来、時代物を中心に執筆活動を行っている。亜沙美:講談社「ITAN」を中心に活躍するイラストレーター・漫画家。

「2015年 『雷獣びりびり ⑥ 大江戸あやかし犯科帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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