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- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334792626
感想・レビュー・書評
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平家を倒して鎌倉に幕府を立てた源頼朝亡き後の権力抗争をに題材をとった短編集。
安西篤子、内村幹子、桜田晋也、篠綾子、高橋直樹、新田次郎の各氏短編が選ばれている。
来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の前宣伝の本らしい、まあ、ミーハーって言われてもしょうがないが、収録されてあるそれぞれの短編は、読みごたえのあるなかなかのものでした。
ある人物が成し遂げた権力機構を引き継ぐのは、いつの時代の世界のどこであろうと血みどろの戦いになる、人間の我執はすさまじく恐ろしい。小説という創造もあるだろうが、あぶり出される臨場感あふれる鎌倉争乱。親子兄弟だろうと、親戚だろうと智謀の限りを尽くし殺し合う、心底気持ち悪くなりながら読みました。
歴史小説ってこんなだっけ、剣劇のある時代小説が生ぬるいなと感じました。歴史小説といわゆる時代物とを、どこで区別をするのか?例えば吉川英治『新平家物語』は歴史小説で、『宮本武蔵』は時代物なのかしら。
歴史事実といわれているものを小説というかたちで創作して、こんなにも読ませるのは鎌倉時代だからこそか?筆者たちが素晴らしいのか?と思いつつ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「壇の裏残花抄」と「仁田四郎忠常異聞」が面白かった。
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