独り立ち (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.18
  • (3)
  • (6)
  • (18)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 181
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334793166

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 吉原の女たちが美しく、幹次郎の周りが華やかです。
    独り立ち ー 吉原裏同心シリーズの37作目
    2022.03発行。字の大きさは…中。2022.05.17読了。★★★☆☆
    京(京都)で1年間の修行を終えて戻って来た神守幹次郎は、官許の遊里吉原の運営に携わる四郎兵衛会所八代目頭取と。示現流と眼志流居合の遣い手の裏同心のひとり二役で活躍する物語です。
    此度は、吉原を乗っ取ろうと企てた吉原の老舗大籬豊遊楼の楼主で、海賊の三島屋三左衛門との対決に老中首座の松平定信の応援を得て解決します。

    【読後】
    勧善懲悪で、展開が早く、字が大きくて、面白く爽快で、幹次郎の剣が冴え展開になっていますが。此度からは四郎兵衛会所八代目頭取と裏同心のひとり二役となります。少し無理があるように思います。次回からは、複雑なひとり二役がもう少しすっきりしてくれることを願っています。

  • 京都から戻って吉原会所の八代目として辣腕を振るうかと思ったが、中々難しいようだ。
    旧知の松平定信や京で知り合った太田老中を頼っての解決。それも地位が上がったので有りな技ではあるが、今までは比較的自分達の力で解決していたので、残念なようにも・・。最後に松平定信の改革が頓挫するところが出てくるが、このシリーズは続くのだろうか?
    それと佐伯氏の他の作品でも良く出てくるのが、妖術使いとの闘い。周囲が霧に包まれ、敵を斬っても生きていて復活する。ネタが切れたのかと心配になってくる。

  • 京都から帰った麻と幹次郎。
    会所の8代目四郎部衛と裏同心の二つの顔を持ち、改革に邁進するが、またしても危機が襲いかかる。

  • 吉原に戻って八代目となった幹次郎にまた新しい廓の主が海賊稼業で稼いでいた!また 次々と何か起こる!?

  • いろいろと吉原には難儀がふりかかるが、けっこうあっさりと最後は解決される。

  • 「加門麻」が『独り立ち』かと、予想したのですが外れました。

  • ここ数作の作風とは違い読んでて退屈はしなかったが、以前の様なワクワク感が何処かへ行ってしまった。佐伯作品の変化に着いていけなくなってしまったのか。

  • 132

  • 幹次郎と麻が京から帰宅。幹次郎はいろいろあれど吉原会所の八代目頭取として就任することに。
    初っ端から郭内の新しい妓楼の主の裏稼業のために幹次郎の命も狙われる始末。どんどん騒動が大事になり、今まで培った繋がりを最大限に生かして大捕り物となりましたが、いまだ吉原の行く末は暗々たるもの。
    定信さまも悪い人ではないし、むしろ潔癖なくらいの方なのだけど、四角四面の取り組みでは景気は上がらない。
    京との芸事の連携取り組みはうまくいくのかが今後の吉原を左右すると言っても過言ではなさそうです。
    裏同心と四郎兵衛と兼ねる役割は、読んでて混乱する。

  • シリーズ通算37巻目。これで終わり(?)って思ったけど、もうすぐ次巻が出るのね。ただ、かなり煮詰まって来たのでそんなに先は長くないような気がする。しかし、裏同心と会所頭取の一人二役はかなり大変そうで、続けるのは難しいよなあ。でも、なかなかそれぞれ任せられる人もいない・・・

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

佐伯泰英の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×