殺人犯 対 殺人鬼 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334793555

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとこれ面白いよ!!

    すいすい読める上に読後の満足感がすごい(ノ*°▽°)ノ

    この作品好きです!!\(*'ᗜ'*)/




    孤島+嵐=クローズドサークル

    養護施設が舞台なので、容疑者が子供達。

    魅力的な設定と、これまた魅力的なタイトル…( -᷄ ᴗ -᷅ )

    殺人犯と殺人鬼、どっちが強いの?!って気にならない人はいませんね〜(ミステリやホラー好きには…)

    この作品はそんなあなたの期待を裏切らない、しかも本格ミステリです!

    Amazonの内容紹介にも書いてあるのでちょっと冒頭触れちゃいますと、発見された死体の目に金柑が嵌め込まれているんです。
    こんな魅力的な死体が発見されたらもう読む目が止まりません…(*´﹃`*)
    キンカンの大きさ検索したら約3.5センチ程…。
    これが片目に…:( ;˙꒳˙;):

    子供達の個性も魅力的な上、散りばめられた伏線を見事に回収し、それどころか疑問にも思っていなかった「え、あそこも伏線だったの?」という予想だにできなかった展開に、顔のニヤケが止まりませんでした…( ・́∀・̀)ニヤニヤ

    あぁ、楽しかった〜!笑

    読めて嬉しい!!


    私の読みたいリストにずっと載っている、早坂吝さんの『○○○○○○○○殺人事件』(上木らいちシリーズ)も是非読みたい!!

    楽しみです(((o(*゚▽゚*)o)))♡

  • 「よい子の島」は孤島にある児童養護施設。今日は嵐で船が出せず、本土へ行っている職員が戻れなくなっていて、島には子供だけが残っている。
    この好機に、網走一人は彼女を自殺未遂に追い込んだ奴らの殺人計画を実行することにした。
    ターゲットの一人、剛竜寺の部屋へ人目を忍んで向かった網走だが、そこにはすでに殺された剛竜寺の死体。なぜか抉られた片目には金柑の実がはめられている。先に剛竜寺をこんな風に殺したのは誰なのか?


    孤立した児童養護施設で殺人を目論む少年と、それに先立つように起こる連続殺人事件を書いた倒叙&犯人当てミステリ。
    ターゲットたちの殺害を狙う網走が目的を達成できるかと、もう1名の犯人は一体誰で目的は何なのかを同時に楽しめる贅沢な1冊。

    登場人物がそれなりに多いんですが、それぞれキャラが立っている上いかにも分かりやすい名前がついているので、混乱することはほぼないと思います。例えば最年長の少年は「最上」、瘦せていて長身の少年は「御坊」など。

    彼女を自殺未遂に追い込んだ奴らを殺したい、という分かりやすい動機のストーリーなのかと思いきや……。ラノベに近しいような読みやすさに反して、なかなか捻りがきいていてテクニカル。
    ちょいちょい傍点が出てくるので、出るたびこの一文にどんな意味が!? とワクワクしちゃいますね。

  • いやいや〜もう〜笑ってしまった。
    いや笑うしかない!!ꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬʬ

    本作が初めての早坂吝作品
    事前情報にて面白いと聞いていたいので
    期待して読んでいきました。«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク

    主人公の網走一人は同じ児童養護施設に住んでる
    ある人物を殺害する事を決意。
    いざ部屋に侵入し殺害を試みるのだが……
    そこには胸を刺された死体が…
    マジかよ!先越された!!
    そこから始まる!
    連続殺人事件!殺人犯vs殺人鬼!

    いや〜トータルでね!めちゃ面白いよ!
    確かに!でもね。真相を、知った瞬間の開口一番の言葉が『ふざけんな!!』だよね〜笑笑
    もう〜笑うしかない笑笑
    こんな気持ちになったのは綾辻行人の『どんどん橋が落ちた』以来の感情 ………高まるッッッ!⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝
    程良くふざけた感じが優秀で
    キャラクターの設定もかなり良い
    そして納得いく?笑、ミステリーとなっているので
    なんだかんだ言っても…詰まるとこかなり面白い!
    ( ¤̴̶̷̤́ ‧̫̮ ¤̴̶̷̤̀ ) ✧
    まんまと早坂吝先生の手のひらで踊り散らかしまくったね〜笑笑くぅ〜!(ง ᷄ᾥ ᷅ )ว
    個人的には鏡宮美羅ちゃんが1番良かった〜
    まあ〜ネタバレにはなってしまうが彼女の
    二重人格の呪羅とのやり取りがかなり面白い!

    久々に火が着いたね〜ヽ(`Д´)ノウォォォァァァッ!
    次、早坂吝作品を読む時には必ず一矢報いるぞ!
    ٩(๑ᵒ̴̶̷͈̀ ᗜ ᵒ̴̶̷͈́)و ̑̑ ✧わぁ~ぃ

  • B級ミステリーだと理解しながら読めばまだマシかもしれなかったが、大ハズレな作品でした…
    ○○○○○○○○殺人事件は面白かったのにいったいどうしてしまったのだろう?
    人の読了ツイート見て参考にしていたけど、当てにならないな

  • なんか仕掛けがあるんだろうなーと思いながら、最後まで気づけなかった。構成はめっちゃ面白くて、色々な違和感が最終的になるほどってなった。結局探沢は大事なところは解けなかったね。エンディングの後味はなんか不思議かなー

  • 物語の入りが急で自分の気持ちが追いつかず、始めの内は読み進めるのが大変でしたが、途中からは面白く一気に読めました。読み終えてみると、すごくテクニカルな作品だと思いました。

  • 親本で読んだことをすっかり忘れて買ってしまった。冒頭の最初の事件の金柑で既読であることに気づく。文庫化でタイトル変わったのかなと思ったらタイトルすら一緒で完全にただのうっかりミスである。
    ただし真相含め色々と忘れていたので再読した。やっぱりめちゃくちゃに面白かった。細部を忘れていた自分に感謝。

  • 最初は「いや1ヶ月そこらでそんな殺意わく?」と設定のあまさを感じつつ読み進めると…なるほどなと。



    1か所だけ、火災で燃える側反対じゃない?っていうのだけ気になりました。

  • 読み始めてすぐ、分かりやすい名前に分かりやすい動機が想像できた。真っ先に浮かんだのは金田一少年的な展開。
    時々挿入される殺人鬼Xの過去もよくある構成であり、先の展開も予想しやすかった。
    それだけに真相は・・・正直想像してなかった。

    細かいところで突っ込みどころはあるかもしれないが、読みやすさと面白さは十分あるように思う。
    ミステリとしてはバカミスなのかもしれないが、それ以外の楽しみがすごい作品だった。

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著者プロフィール

早坂 吝(はやさか・やぶさか)
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。
2014年に『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
同作で「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)新人賞を受賞。
他の著書に『虹の歯ブラシ 上木(かみき)らいち発散』『RPGスクール』『誰も僕を裁けない』
『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』『メーラーデーモンの戦慄』などがある。




「2019年 『双蛇密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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