花菱夫妻の退魔帖 (光文社キャラクター文庫)

著者 :
  • 光文社
3.77
  • (21)
  • (45)
  • (32)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 509
感想 : 31
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334794262

作品紹介・あらすじ

累計100万部突破の「後宮の烏」シリーズの白川紺子・最新作
大正時代の薫り高い世界観×悪霊退治ファンタジー!

大正九年の東京。侯爵令嬢の瀧川鈴子はとある事情から浅草出身で、怪談蒐集を趣味としている。ある日、室辻子爵邸に呼ばれて芸妓の悪霊を目撃した際、花菱孝冬という青年に出会う。彼は十二単を纏う謎の霊を使い、悪霊を「食わせた」のだった……。掴みどころのない孝冬を気味悪く思う鈴子だったが、なぜか孝冬に求婚され――!
逃れられない過去とさだめを背負う二人が結ばれることで、動き出す未来とは。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 白川紺子さんのツンデレは女子も男子も可愛い。
    服飾品の描写が細かく綺麗。大正浪漫の空気も伝わってくる。
    スジはよくある除霊もの。キャラと時代で読ませる感じ。

  • 初著者。ずっと読みたかったシリーズ。面白かった! 時代は大正。貧民窟出身で侯爵令嬢の鈴子と、幽霊を食う幽霊を連れた男爵孝冬が夫婦となる話。鈴子の性格が思っていたよりお嬢様で、でも深窓の令嬢だけではない真っ直ぐさが読んでいて気持ちが良い。孝冬が歪みまくっているが何とか救われて欲しいな。着物や建物の描写が見事なので是非とも絵で見たい。(4/8-11)【2024-22】

  • 夫婦の性格が好みでした!ストーリーも重すぎず、ちょうど良かったです

  • Tさんのおすすめ。

    異能の二人が結婚する、かなりよくあるお話。
    一人は侯爵家の末娘だが、
    女中だった母親と追い出され、浅草に暮らしていた。
    侯爵家に発見されるまでは、貧民窟で「千里眼の少女」として生活していた。
    幽霊が見える。

    もう一人は男爵家の当主。
    神職をつかさどる華族で、横浜で薫香の会社を営んでいるが、
    一族の巫女だった女性の怨霊に取りつかれている。
    怨霊は、幽霊それも恨みが強く苦しんでいる幽霊を好んで食べ、
    食べさせないと一族の者を殺すらしい。

    かなりよくあるとはいえ、
    華族の世界や当時の世情が上手く取り入れられていて、
    面白かった。
    初詣が古い宗教儀式ではなく、
    明治時代にはじまった習慣だったとは知らなかった。

    1冊目としては、
    それぞれに秘密と苦悩を抱えながら、あっさりと結婚した感じ。
    今後の展開、とくに妻鈴子の浅草時代の家族同然の仲間が、
    殺された事件の件が気になる。

  • まだまだ詳細が不明なところも多く、キャラクターの設定もやや掴みきれないところがあるので辛口でこの評価。続きがどうなるのか気になるのは事実。

  • 読みやすかったです。
    大正時代が舞台なのが良いですね。
    ファンタジーですが、作中に出てくる着物や宝石、食べ物など作者の知識量が凄く、大正時代の流行についても勉強になりました。

  • 鈴子は温度感が低めなので、どこか淡々としているけど良い子。孝冬も同じく低温なので、全体的に落ち着いた雰囲気の話になってます。熱量は無くても互いに大切にしようとする気持ちは伝わってくるので、可愛らしい夫婦になってます。

  • 大正時代、侯爵令嬢の主人公は
    ある日出会った男爵に求婚される。

    あれよあれよという間に結婚へ…ですが
    そこに甘いものはなくw
    間にあるのは幽霊(?)でしょうか。
    主人公の方の目的は、一体どこに『ある』のか。
    高貴なお方をどうにかできるのか。
    色々な問題が山積みですが、この先どうなるのか。
    ちょっと気になります。

  • 霊を見ることが出来る侯爵令嬢が主人公の話。
    とりあえず続きも読んでみる。

  • 会社の先輩からお借りした一冊。
    後宮の烏の作家さん。
    ファンタジーはあんまり好きな分野ではないのだが、後宮の烏には結構嵌り、アニメもアマプラでがっつり見た( ^ω^ )

    この作家さんの知識量って半端無いなぁ。

    割と読書は定期的にしている私でも、読めない漢字がいくつかあった。
    ルビもあまり振ってくれていない印象だったが、どういう人がこの本を読むのだろう??
    これってライトノベルと呼ばれるジャンルだよね?



    この本は大正時代の日本が舞台。
    侯爵令嬢の瀧川鈴子は怪談蒐集を趣味としている。ある日、室辻子爵邸に呼ばれて芸妓の悪霊を目撃した際、花菱孝冬という青年に出会う。彼は十二単を纏う謎の霊を使い、悪霊を「食わせた」のだった……。掴みどころのない孝冬を気味悪く思う鈴子だったが、なぜか孝冬に求婚される。

    幽霊が見え、成仏させてあげたい鈴子と、十二単の霊に幽霊を食べさせたい孝冬。
    この本はまだ序章でしかないと思われる。
    今後どんな展開になっていくのかなー?

全31件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞。主な著書に『下鴨アンティーク』『契約結婚始めました』「後宮の烏」シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)などがある。

「2023年 『海神の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

白川紺子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
阿部 智里
阿部 智里
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×