- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334911195
感想・レビュー・書評
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変化球投手のイメージの著者ですが、高速スライダーといってよいのか、極めてまともな作。
主人公アリスがヴァーチャルリアリティの世界の「不思議の国のアリス」に迷い込む話。連作の形式をとっていてお馴染みのキャラクターと事件に巻き込まれるが、隠された真相まで二転三転する展開。
本格のテーマでアリスを舞台に描いているのは沢山ありますので、目新しさは感じないですが、フーダニットや論理展開の楽しさ。連作に隠されたテーマの伏線回収が楽しめます。
序盤は論理パズルを解くような単調さと、今ひとつ舞台設定が分かりにくいのが難点ですが、ユーモラスな結末に名探偵のジレンマを絡めてくるあたりはミステリ研究会出身らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
らいちちゃんシリーズが印象的過ぎる作家さんですが、こちらはらいちちゃんシリーズより大分まろやかでスラスラ読めました。
10歳とは思えぬアリスの言動が面白い。
そして終盤の畳み掛け。
アリスに流れる血は強いわな……と納得。
軽めに読めて良かったです(๑>ᴗ<๑) -
不思議の国のアリスをモチーフにした謎解きが、こんなラストだとは思わなかった。途中で「ん?」と思うことはあったけど。アリスが好きだから謎解きも面白かったが、ラストで違う面白さがあってよかった。
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アリスの世界で謎解きするゲームと思ってたら最後にびっくり。面白かった。
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名探偵に憧れる少女が「不思議の国のアリス」をモチーフにしたVR世界で推理ゲームにチャレンジする連作短編集。
脱出もの、誘拐、ダイイング・メッセージ、遠隔殺人、密室といったオーソドックスな謎と「不思議の国のアリス」ならではのトリックを絡めた良質な短編になっていますが、第五話の大仕掛けはVRの設定が後出し気味なので不満が残ります。 -
いやミス?バカミス?この人の作品は以前読んで駄目だったけれど、こちらは完読した。寝る前に1話ずつ読むとちょうどいい。ラスト近くがばたついてたけど、読みやすいかな。
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読了、70点
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10歳の誕生日を迎えたアリスは、素敵なプレゼントを送るよという父親からの手紙を見て敷地内の小屋へ行くとお事が待ち構えていた。彼はアリスの好きな不思議の国での謎解きができるというVR装置を持っていた。彼の指示に従い不思議の国で謎解きを始めたアリスは……
謎解きをモチーフにした連作短編集
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以前から尖った作品を書いている作家さんだと思いますが、意外や意外この作家の作品は初読了。
伏線が上手く張られていたというのが率直な感想。特に第一編と第五編は好みでした。
ただ場面情景が伝わりにくいのが惜しかった印象。 -
『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★☆☆☆ 6
【整合】★★★★☆ 12
『意外』★★★★☆ 8
「人物」★★★☆☆ 3
「可読」★★★★☆ 4
「作家」★★★★☆ 4
【尖鋭】★★★★☆ 12
『奥行』★★★☆☆ 6
『印象』★★★☆☆ 6
《総合》69 C+ -
アリスが好きなので読みました。トリックもしっかりしてたしおもしろかったけどアリスの話し方が終始「〜かよ。」って言ってて口悪かったのが気になった笑