バラ色の未来

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911454

感想・レビュー・書評

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  • 首相官邸にコインを投げつけていたホームレスの男性が死亡する。彼は総理と共にIR(カジノ)誘致を推進してきた人物だった。銀座に2つ目のIRを建設しようと企てる総理側に対し、東西新聞社の記者たちがIRやカジノの問題を突きつける・・・
    現実でも問われている問題も話題となっているが、地方に閉じ込めるようなことは景気対策としてはあまり現実味がないのかなと。意図したわけではないだろうが、総理婦人がはまってしまい・・・という流れには笑ってしまった。

  • 真山仁数年ぶりに復活。キャラクター、ストーリー、取材力はそのままに、そして、ここ数年の欠点だったバランス感覚を欠いた政治的主張の匂いが抑えられ、純粋に上質な娯楽としての小説となっており嬉しい。カジノがどうなるかわからないが、ちゃんと小説として面白いことで、あるいは、現実を動かすかもしれない。

  • 久しぶりに読んだ真山仁作品。
    数年前のIR招致で話題になっていた元町長が、
    東京のホームレスとして遺体で発見される。
    過去と現在を交錯させながら進むストーリー、
    独特の言い回しカッコよくて読んでいて爽快な気分になれる。 過去の別作品に登場していたと思われる東西新聞の北原が登場してきて嬉しくなった。やはり真山仁さんの作品好きだなーと感じさせてくれた一冊。

  • IRの話。日本にカジノを作るという利権の話。韓国でもカジノを作ったが破産者が続出している。カジノとは誰も幸せにはできない。胴元だけが儲かるシステムであることは間違いないだろう。

  • 久しぶりに記者の意地を見ることができた作品。
    相場作品読んでると政権中枢に制御されて、何一ついいことも出来なかった新聞記者だが、今回は一矢報いた感じです。
    しかし、IRとかほんと功罪が議論されることなく、流れのままに決まってしまう。そして、実際にはIR利権を巡り一部の人間しか利益を得ることができないという。

  • IR誘致に絡むドロドロが舞台。腹の据わった新聞記者達が気持ちいい。終わり方に難しさが。

  • 政治問題と人情、新聞記者の宿命と権力による隠蔽、日常に渦巻いているであろうさまざまな問題を詳細に描く。
    何を信じればよいのか、誰に信じられればいいのか、この目的は何か、そんなことを登場人物一人ひとりの視点を通じて語りかける。
    真山仁の作品は多少とっつきにくいテーマであっても読みたいと思わせる魔力がある。いい作品だった。

  • すごく良く描かれてると思う。当然かなり現実に起こったりする時よりもデフォルメされてシンプルにはなってるだろうけど、その分すごくわかりやすい。カジノ好きにはとても耳がいたい、でもいろんなモヤモヤを明らかにしてくれる。

  • IRについては勉強になったけれど、小説としての面白さは今ひとつだった。
    もっと世界の話を勉強したい、というところはあったけど登場人物の設定に難があったのかもしれない。

  • 少し展開が弱いが面白い

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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