ロンリネス

著者 :
  • 光文社
3.16
  • (17)
  • (60)
  • (121)
  • (36)
  • (9)
本棚登録 : 736
感想 : 98
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334912130

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 皆、馬鹿になっちゃう
    んだなと。

    恋愛をしたら例外なく
    そうだ。

    ららぽやスタバ、私の
    現実と同じ日常を、

    同じような精神構造で
    生活している主人公。

    つい感情移入し過ぎて
    切なさと苛立たしさが
    つのる。

    人生ってままならない。

    自分の思うままに振る
    舞えば、

    必ずや傷付く人がいて
    誰もが幸せになれない。

    そんなことわかってる
    けれど、

    馬鹿になっちゃうとき
    はなっちゃうんだなと
    ・・・

  • 「ハピネス」の続編。
    夫と元の鞘に無事戻ったように思えた有紗だが、喧嘩が絶えない日々を送っていた。ママ友で不倫中の美雨ママは離婚するも前途多難な様子。そんな時、同じタワーマンションに住む高梨に惹かれていくが・・・
    ママ関係性を軸に描いた前作に比べ、本作は有紗を軸としてストーリーが展開される。しかしながら、右を見ても左を見ても不倫だらけのような。個人的には「ハピネス」の方が良かった。

  • タワーマンションに住む有紗。夫とは喧嘩ばかり。ママ友の不倫問題に振り回される中、階下に住む高梨と急接近。それぞれの恋、家庭は破滅に向かうのか、有紗が下した決断は。タワーマンションママは見栄ばかりなのかな。タワーマンションではなくてもしんどいママ友仲間はあるんでしょうが。それとともに子供がいる中の恋。出会うのが遅すぎたというけれど。恋は甘い、しかし、自分の思うままに生きたら地獄が待っている。思うままに生きたいのだけれど、いけないと思いながらも迷い傷つき、なんとか生きてゆこうとする桐野さんの物語、しょーもない登場人物、題名通りの孤立無援のロンリネスで、今回も味わい深く読み終えました。女性誌の連載でもあり、恋の話であるとはいえ、教育・ママ友がどうのこうのという内容だし、共感できる人は少ないだろうしで読者を選ぶかな。これから先、この二人はちゃんと恋ができるんですかね。その後、ありますかね。

  • タワマンに住む主婦の様々な葛藤。
    憧れの良いマンションに住んでいるからって幸せとは限らないんだな。
    まぁ、小説のお話で実際はどうなのか?だけど。

    結婚してから別の愛に出会ってしまうのは幸せなのか?不幸せなのか?

  • 夫婦、義理の母、ママ友との関係、子供の受験をどうするか?いろんな主婦の悩みに共感できる部分もあって、あっという間に読んだ。

  • 何だか納得できない主人公の生き方だった。5人のママ友がそれぞれに歩いていくけど それぞれが腑に落ちない言動で、そんな生き方するヤツは小説の中くらいだよなぁ などと思いつつ。それとも近頃の女性には珍しくないのでしょうかね? たぶん桐野夏生作品は初読みだと思うけど、内容的には古稀に近い作者がよく時代を踏まえているなぁ と感心しながら読みました♪

  • 昼のメロドラマの原作のような内容ですが、そこは著者の作品ですからちゃんと読ませます。夫婦やママ友の機微がよく書かれていて勉強になります。

  • 読み終えた時、少し大人になった気がした。
    私も人生を深く自分のことを自分で決めていきたいと思った。

  • 前作と同じ主人公や設定であるものの、焦点?というか作品のカテゴリが違うところが、また面白かった。
    二作続けて読んだ方が登場人物達の人間性がより見えてリアルに感じた。

  • 一昔前は団地妻、今取って代わってタワーマンション住まいのセレブ風の生活を楽しむ妻たち、同じ保育所のママ友たちは子供の名前にママをつけて呼び合い、その財力によるヒエラルキーも存在する。そんな妻たちのよろめきドラマかなとも思ったが、なかなか奥が深い。生活や寄る辺を求めた結婚だが、後に運命の人と邂逅し互いに求めあう仲になる妻たち、そして孤立していく。しかし本当に運命の人なのか?生物的には男の女性への愛情は4年程度しか続かないのでは、その点高梨と距離をおいて逢瀬を楽しむという有紗の選択は賢いのかもしれない。ちょっとドラマで見てみたいかも有紗役は石田ゆり子ぐらいかな。

全98件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

桐野夏生の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×