オムニバス

著者 :
  • 光文社
3.78
  • (67)
  • (168)
  • (129)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 1265
感想 : 132
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334913854

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 久しぶりの誉田哲也さん
    久しぶりの姫川玲子シリーズ

    シリーズものにありがちな主人公を多角的な視点で見た短編集で人物像を再度明らかにしていくやつ
    で、久しぶりの姫川玲子は「相変わらず」であった
    それはそれでうれしい
    そして最後の短編で誉田哲也さんファンには驚きの展開が!
    面白かったです

    全然関係ないんだけどよく読む作家さんの評価点の平均点をデータ化してみたので記録しておこうと思います(いきなり!)
    ※10冊以上読んでる作家さんで「★5じゃ足りない」作品は6点とした

    1位 今村翔吾さん 4.76(17冊)
    2位 田中芳樹さん 4.73(11冊)
    3位 ジェフリー・ディーヴァー 4.53(17冊)
    4位 有川ひろさん 4.33(18冊)
    5位 今野敏さん  4.14(77冊)
    6位 原田マハさん 4.04(18冊)
    7位 森沢明夫さん 4.00(19冊)
    8位 誉田哲也さん 3.85(33冊)
    9位 海堂尊さん  3.85(21冊)
    10位 道尾秀介さん 3.50(10冊)
    11位 辻村深月さん 3.10(29冊)

    田中芳樹さんは『アルスラーン戦記』シリーズだけなので、田中芳樹さんへの評価というか『アルスラーン戦記』への評価とも言えるので除外してもよかったかも
    よく読む作家さんということは当然のことながら面白いと感じてるからよく読むわけであって総じて評価点が高くなるはずなんだが
    辻村深月さんがびっくりするぐらい低い
    いわゆる黒辻村と言われる作品群が平均点をがっつり下げている
    むしろ黒辻村さんは嫌いな作家さんと言ってもいいくらい

    そして今村翔吾さんの4.76も凄い今圧倒的に一番好きな作家さんと言っていい

    そしてそして驚いたのは今野敏さん
    77冊読んで平均点4点超えてるって凄い
    よほど好きなんだとあらためて思いました

    誉田哲也さんの作品のレビューで今野敏さんが好きという締めはいかがなものかと流石に思ったので
    誉田哲也さんも大好きなんでたくさん読んでるんですよ!と言っておこう

    (めんどくさいけどこういうデータ化も楽しいよ、ブクログの楽しみ方のひとつとして提案したい)

    • 土瓶さん
      ありがとうっす(^^♪
      ありがとうっす(^^♪
      2022/08/09
    • hiromida2さん
      ひまわりめろんさん、こんにちは。
      お〜!とにかくスゴッ(((o(*゚▽゚*)o)))
      順位付け面白いですね〜
      好きな作風の作家さんは沢山いら...
      ひまわりめろんさん、こんにちは。
      お〜!とにかくスゴッ(((o(*゚▽゚*)o)))
      順位付け面白いですね〜
      好きな作風の作家さんは沢山いらっしゃるけど…
      順位と冊数つけるとは驚き(#^.^#)流石‼︎
      ところで、1位に選出されてる 今村将吾さん
      まだ読んだことがないんですよ(・・;)
      あ〜また読みたい本増えました!
      いつも楽しいレビューありがとうございます♪
      2022/08/15
    • ひまわりめろんさん
      hiromida2さん
      おはようございます!

      すごいでしょうw
      なかのいい人や普段から好みが近いと感じてる人と見比べるともっと楽しいですよ...
      hiromida2さん
      おはようございます!

      すごいでしょうw
      なかのいい人や普段から好みが近いと感じてる人と見比べるともっと楽しいですよ
      明確な数字で出すと思い込みが明確に肯定されたり、否定されたりあるんですがどっちも楽しいです

      今村翔吾さんはすごいエンターテイナーです
      是非とも次の一冊の候補に!
      2022/08/16
  •  東京で事件のない日など滅多にない。殺人事件も頻繁に起きるため、担当の姫川班の出動頻度も高くなる。
     また、本庁女性捜査官である玲子は、所轄の女性容疑者の取り調べ官として派遣されることもよくあるため、休みなど簡単に潰れてしまう。

     これは、そんな姫川玲子の多忙な日常を描く連作短編集だ。
     なお玲子視点で進む話だけでなく玲子の部下たちの視点で進む話も4話あり、姫川玲子という人間の実像をつかみやすい作りになっている。シリーズ10作目。
              ◇
     とあるマンションの一室で起きた女子大生殺人事件。葛飾署での大村敏彦という容疑者の取り調べを前にして、玲子は先輩刑事のガンテツこと勝俣警部補から秘密裏に呼び出しを受けていた。

     実は大村は別件で本所署で逮捕されているのだが、それについては一切問うなというのが、勝俣の要件だった。(第1話「それが嫌なら無人島」)全7話。

          * * * * *

     おもしろかったのは、部下目線で捉えた玲子の描写でした。

     特に第2話(「六法全書」)で直感に勝れた玲子の捜査法を評した、中松信哉巡査部長の述懐が最高だったと思います。
        
     閃きで動いて功績をあげる玲子を、無造作に川に入っていくわりに手づかみで見事にサケを捕らえるヒグマに喩えるなんて、本当に言い得て妙だと思います。

     また、日野利美巡査部長の、玲子に対する複雑な感情も興味深い。
     日野も捜査官としては優秀だと思いますが、やはり玲子のような天才型とは一線を画すようです。
     日野は年齢的に見て、殉職でもしない限り巡査部長のまま定年を迎えることになるでしょう。負けず嫌いだけに、20歳下の玲子を素直に称賛できない日野の心中は想像に難くありません。
     それでも第3話「赤い靴」第4話「青い腕」の2話を通じて2人の距離が縮まっていくさまには心が和みました。

     その他の見どころは、最終話「それって読唇術?」で明かされる武見検事のプライベート事情です。向こうっ気の強い女性が好みだったんだ、武見さん。

     その武見さんが玲子とのことをかなり真剣に考えていることがわかる話でよかったのですが、今後の展開が心配になります。
     武見さんは玲子を守り切れるのか、玲子の代わりに命を落とすのか。2人の恋の行方に少し不穏なものを感じてしまいました。

     まあ、仕事にプライベートに、全力でぶつかっていく、という表現がしっくりくるような玲子の日常。楽しませてもらいました。
     また、今回は短編だけあって、残忍な描写が苦手な自分には、エグいシーンやジリジリ気を揉むシーンがなくて助かりました。

     ところで日野巡査部長の異動に伴い、玲子の下に新たな女性捜査官がつくことになりました。その女性とは……。次作が楽しみで仕方ありません。

  • 『ストロベリーナイト』の姫川玲子シリーズの最新短編集。

    やはりどれも面白い。
    短編集なので小粒感は否めないけど・・・。

    でも最終話に気になる話がでたね。

    同じ誉田哲也氏の小説『ドンナビアンカ』や『ドルチェ』の主人公、魚住久江が姫川班に入ってくるのかよ!

    魚住久江シリーズと姫川玲子シリーズって、ジャンル的には同じ警視庁捜査一課の刑事ものだけど、それこそ『人情もの』と『猟奇殺人もの』くらいに違うよね。

    いやはや、今後も見逃せません。

  • 姫川玲子シリーズ第10作の短編集。

    ひとつひとつが短く、テンポのいい展開。
    エログロも少なく、キャラクターの魅力メインで、最後までたのしかった。

    玲子が怒涛の勢いで解決していく姿が、痛快で小気味いい。

    次に十一係に異動してくる予定の人物には、びっくり。

    読んでいると、ついドラマのキャストで脳内再生。
    竹内結子主演のドラマはもう見られないのかと思うと、ほんとうに残念。

  • 姫川班のメンバー観点で短編としてまとめている。とにかく読みやすい。楽しい作品でした。姫川班のメンバーが、姫川をどの様に観ているのかがわかる作品。
    どの短編も素晴らしい。
    最後の最後の姫川の「独身術」なんて、これ最高!!

  • これは次作(長編)への布石なのだろうと勝手に解釈。作品を跨いだプロットを妄想してます。「赤い靴」と「青い腕」のABサイド手法は他作品にも通ずるものがあるが、日野との対比は意外。ガンテツとの絡みがもうちょっと欲しかったかなぁ。武見とのその後は見たいような見たくないような...。

  • 寄せ集め感がある短編集だけど、それはそれで良し。
    姫川玲子の捜査能力や発想の飛躍っぷりや独走っぷりが近くの者から語られる。等身大の姫川が語られるところが楽しめる。

    次の巻では魚住久江が部下になるのか。
    これも楽しみ。
    魚住久江シリーズも読み直してみようかな。

    以下Amazonより。
    警視庁刑事部捜査一課殺人班捜査第十一係姫川班の刑事たち、総登場! 捜査は続く。
    人の悪意はなくらない。
    激務の中、事件に挑む玲子の集中力と行動が、被疑者を特定し、読む者の感動を呼ぶ。刑事たちの個性豊かな横顔も楽しい、超人気シリーズ最第10弾!

  • ハングを読んだ後に読んで、最後の短編「それって読唇術?」でハングの事件に関連した2人が今は亡くなった事、そしてその死に方が不可解だと。そして姫川が武見と付き合って?る事。そして、姫川班に日野が異動になり、なんと魚住さんが入る!姫川玲子シリーズ毎回間違い無し!次の作品が早く読みたい。

  • 姫川と姫川班の人物像が掘り下げられた。次のマリスアングルが更に楽しめそう。

    前作の内容をすっかり忘れてしまっていたので読み直したい。

  • 警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第十一係姫川班。待ってました、姫川玲子!-
    よく見て、見つめて見つめて、なんだったら目から写真の中にヌルヌルと入り込んで、時間も空間も超えて殺人現場に化けて出たい。-
    わたしは玲子の思考が好きだ。かっこいいじゃない!こんなに好きな警察小説はやっぱり、姫川玲子。特に『赤い靴』からの、『青い腕』が初期の姫川シリーズをも彷彿とさせてくれてゾクゾクしながら、読んだ。【サイン本】

全132件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

誉田哲也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×