- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334914394
感想・レビュー・書評
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懐かしい気持ちと切ない気持ちが心から溢れ涙を流しました。
いま一度、青春を振り返りたい中年世代にオススメの一冊です。 -
1967年生まれの理夏。19歳の頃バイトをしていたパン屋さん「アンゼリカ」が閉店すると聞き、30年ぶりに下北沢を訪れた。コーポ服部で過ごしたバイト仲間の秋子、元住人のちはるとの日々は楽しい時間だったが、やがて秋子に恋人ができ、すれ違い、バラバラになってしまい・・・・・・
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服飾関係の専門学校に通うため上京した理夏。
女優を夢見て劇団で活動している秋子。
理夏が住むことになるコーポ服部の前住人のちはる。
それぞれが将来に悩みながら、共に時を過ごし、ある出来事をきっかけにバラバラになり、30年後に再会することに。
なんか、せつないお話でした。 -
下北のパン屋「アンゼリカ」。かつてそこでバイトしていた二人。30年ぶりの再会。あの懐かしく、若く、無責任だった、けど、それなりに一所懸命に生きていた日々を思い出す。
タイトル通り、ノスタルジーの塊です。私も下北に通っていたクチなので、とても懐かしいです。今の、変わってしまった駅前は、下北とは思えません。すみません、オヤジの愚痴です。 -
初読み作家さん。
まさに年齢的にドンピシャなので、色々思い出しながら読みました。
寮生活や寮を出た友だちのアパートに泊まりに行ったり、くだらないことで笑って怒って落ち込んで。
銭湯も行ったし、酷いことも人に発してた。
あれからずいぶん経つけど、あの頃の友だちとはほとんど疎遠になって、それでもいい思い出だなぁと感じています。
読んで良かった。 -
図書館で借りたもの。
ごめんね、って言えばよかった。言えなかった――。実在した人気パン屋「アンゼリカ」を舞台に、下北沢に30年在住の著者が描く過去と今。80年代の下北沢の空気感を愛する大人の読者へ向けた、ノスタルジー溢れる青春小説。
昔の生活を知るのが好きだから面白かったなー。
朝ドラみたいな感じで。
若い頃に住んでた場所って思い入れあるよね。
わたしも久しぶりに亀有に行きたいな。 -
下北沢の閉店したパン屋「アンゼリカ」を舞台とした小説。閉店時に行列が出来ていたことを思い出す。
物語はフィクションだが、バイト先として登場。同世代の主人公たちの銭湯通いなど、懐かしい時代の物語。青春とは淡くてかけがえのないもので、少しの掛け違いが人生の岐路にもなる。閉店時に集まる仲間の人生の経過も、またそれぞれ。
同級生とか、ある一時期を過ごしただけで無条件に相手を信用できるのは何故だろう。長年の付き合いならわかるが、会わなかった友にも時を超えて接することができる不思議。たぶん、自分に関わった人に悪いのはいない、と思いたいのか。利害を共有していたからか。損得のない関係性は貴重だと感じた。 -
何て不器用な人たち!
理夏も秋子もちはるも、
どの人とも、私は友達にはなれんなあ。
でも、ちょっと離れたところから、
不器用な友情をみていたかった、いつまでも。
そんなこと無理だとわかっていても。