- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334924836
感想・レビュー・書評
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女2人が良い
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文京区の小日向にある大路家に関わる男女、夫婦、4人の物語。
春、夏、秋、冬で4人其々が、悩み、問題、日常、非日常、仕事、実家等を
主観で語っていき、1年という時間が流れていきます。
結びは吉田修一らしく相変わらずというものなんですが、著者らしいといえば著者らしいかと。
吉田修一の作品に一貫してるのはゲイだの不倫だの、他の作家が熱を帯びてドラマチックに
描くようなタブーを平熱で空気のように溶けこます事だと思う。
今回もそんなタブーがストーリーのうねりになることはほとんど無くて、アクセント程度。
作中のやりとりに「うちってさ、世間的に見ると上品なのかなって思って」という疑問に
「上品ぶって暮らしてないから、上品なんじゃないの」というのがあって、自分自身が好きじゃない
上品という定義を持ってる人がいるんだなぁと、感慨深いもんがあった。
タイトルは”ひなた”となってますがJJ連載中はキャラメルポップコーンだったそうです。
連載されてたものを改題、大幅に加筆修正されたものなので全体的なまとまりは感じられなかった。
面白いとは思うんだけど。
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群像長編。4人の登場人物が春夏秋冬を過ごす。
が、何だか消化不良のまま終わってしまう印象。
各章がブチブチと終わる気がして、つながりもイマイチ。。
と思ってたら、雑誌に連載してた小説なんですね。
短編読み切りと長編の中間、というところでしょうか。 -
やっぱり出てくる、腐女子をにやりとする設定w
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さくって読める軽さがいい。
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6/28 この人は重たいのも軽いのも両方に持味があってよいなあ、とうまさを実感。会話の感じがリアルだったり、わざとっぽくない今っぽさが好き。なんとなくなんだけどなんとなくで終わらない感じ。
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「パレード」みたいに色んな人の視点で物語が断片的に進んでいくので、読んでて飽きない。何も起こらないながら、ぽつぽつとちょっとした出来事が起こって、けっこう好きな雰囲気でした。表紙が変だけど。
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思ったほどの展開もない。淡々と描かれているだけで、「ああ、やっぱりそういうことだったのね」という後味しか残らない。
人の影の部分が描かれているけど、今ひとつ深みがない。 -
さらっと読めるしおもしろい。<BR>
妙におしゃれな感じがするのはJJに連載されていたからなのね。 -
新堂レイは、誰もが知っているブランド、Hの広報に就職したばかりの新卒。昨年、元同級生の大路尚純と偶然再会して付き合い始めた。尚純は一浪でまだ学生、文京区小日向の実家に家族と暮らしている。その実家に兄浩一と兄嫁の桂子が引っ越してくるという。兄嫁はファッション誌の副編集長だ。浩一には離婚しそうな友人、田辺がいる。田辺はいつも日曜の午後浩一に電話をかけてきては浩一を連れ出していく…。