群衆リドル Yの悲劇’93

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 201
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927400

感想・レビュー・書評

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  • 浪人中の渡辺夕佳のもとにとどいた“夢路邸”内覧パーティの誘い。恋人の東京帝大生・イエ先輩こと八重州家康と連れだって訪れたそこには、個性的でいわくありげな招待客たちが集っていた。雪の山荘。謎めいた招待状。クローズドサークル。犯行予告。ダイイング・メッセイジ。密室。生首。鬼面。あやつり。見立て。マザー・グース。

    本格ミステリーの要素をこれでもか!ってほど入れています。犯人については「あ、やっぱり」だったけど、共犯者に関しては騙されました。
    被害者に関しては「そりゃ恨まれる」って人もいたけど、「え・・?それが理由??」って人もいました。
    気になったのが誤字の多さ。編集さん、ちゃんと校正していますか?って言いたくなるような文字間違いが散見されます。
    あと、最後はこれでよかったのかな・・・って感じの終わり方です。他にもこの作者さん、作品あるみたいだけど読むかは微妙だなぁ。

  • 作者らしい文章の癖が控えめなため、その圧倒的なロジックとドラマに、ストレスなく耽溺することができた。

  • デビュー作「天帝のはしたなき果実」からのファン。
    この独特の雰囲気にいつまでも浸かっていたくて、大切に読んでいるのだけれど、あっという間に読み終わってしまうのが哀しい。

  • 前例のあるトリックのはずだけれど、全然思いつかなかった。
    ストーリー進行に無理があるとは思うけど、雰囲気は好き。

  • 実はまほろ作品はデビュー作の「天帝〜果実」を当時に
    読んだだけでその後一切を未読でした。当時は良く
    分からなかったんですよね。苦手な感じだったし。
    今作は恐らく天帝シリーズとは違ってかなり読み易い
    ですよね? まず主人公の「夕佳」と探偵の「イエ先輩」
    のコンビのキャラと会話がポップ。イエ先輩のツンデレ
    っぷりは相当に萌えますw。
    そのラノベ的キャラに雪の山荘、謎の招待状。
    クローズドサークル、犯行予告、ダイイング・メッセージ。
    密室、生首、鬼面、あやつり、見立て、マザー・グース...
    といった本格アイコンがこれでもか! と現れます。

    犯人は誰か? という謎よりも、何故? どうして?
    どうやって? に比重を置いた謎の解決編での、
    伏線回収もバッチリで冴え渡ってます。

    ただ、トリックの正体...凶器の回収とか密室を
    構成する為の、方法的にはこれってどうなんw?
    かなりトンデもな真相な気がするんですが...。
    面白かったいいけどねw。天帝シリーズ、今更ながら
    読み始めてみる事に決定。

  • 2011/02/05読了

著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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