涅槃の雪

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著者 : 西條奈加
  • 光文社 (2011年9月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927783

涅槃の雪の感想・レビュー・書評

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  • 江戸後期、相次ぐ異国船の来航による危機感、不作や奢侈により幕府財政が悪化の一途を辿っていた。唐津から浜松へ自ら減封してまで出世を望んだ水野忠邦は、老中筆頭となり幕府財政を立て直すべく天保の改革を押し進めた。法令雨下、数々の悪法を乱発したのだった。これに反対、庶民を擁護したのが遠山景元(遠山の金さん)、当初は水野の腹心だった鳥居耀蔵らが水野と敵対し、水野はやがて失脚する。このような史実を背景に、架空の人物である遠山の配下だった与力、鷹門こと高安門佑の視点から当時の政治や世相、市井の人々、鷹門の恋を描く。

  • 江戸時代末期が舞台。天保の改革を軸に町役人(吟味方 与力)高安門佑の目線で当時の人々の葛藤が描かれています。

    西條加奈さんの作品を初めて読みました。
    女性の書く時代小説は優しさが滲んでいて、好きです。
    別の作品も読みたくなりました。

  • よかったです。門佑とお卯乃がちょっとずつ距離が近くなってくところとか。脇役は個性が強いです〜親族にいたら嫌かも、姉上、、、。

  • 「恋細工」とともに天保の改革の実情がよくわかる。鳥居耀蔵は悪人として描かれることが多いが、この作品では、悪人ながら一本筋の通った憎み切れない人物として描かれていて、読後感も良かった。

  • まっすぐで正直。それが長所でもあり短所でもあり。
    門佑の苦悩が切なかった。でも、最後は本当によかったと思う。
    歴史上の人物が出てくると面白さが減る。最近、水野さんや鳥居さんが出てくる作品に出合う。で、「またか」と思う。
    ・・・門佑に前妻がいた設定は必要?

  • 時代物は残虐な描写が少ないので読みやすい。

  • 歴史物は苦手だったがおもしろかった。遠山の金さんや
    天保の改革あたりの話。最後ほのぼの。

  • 2015年11月西宮図書館

  • 良かった、良作。美しいラストシーンのまだ余韻がある。
    じぶんが余裕なくてだいぶ細切れに読み終わるまで時間かけちゃったけど、のめりこんでイッキに読める、映画になりそうな、いろんな要素の詰まった話だった。
    門佑とお卯乃の物語としても、門佑の幕末を生きた与力としての半生も、長年続きすぎた江戸幕府が崩れゆく過渡期の江戸の暮らしも、いろんな角度から胸に響いた。
    実在の人物もだいぶ織り交ぜられてるからそこらへんも、私好みだったし。天保の改革の頃なんだよね。水野忠邦メインのものを昔読んだけど、これは遠山景元とか鳥居耀蔵あたりが、生き生きと登場する。鳥居耀蔵の半生も読んでみたいな。冷酷な切れ者のスーパーブレーンが、長期幽閉を経た晩年には民に医療を施して生きがいを得ていたなんてしらなかった、すごくファンになった。ちゃんと史実も調べたうえで肉付けをしつつ、遠山の生い立ちとか、鳥居の老後とかそういう“歴史まめちしき”みたいなのをちりばめてあるのも、すごく勉強になった。悪く描かれがちな鳥居耀蔵、ここでももちろん「いいひと」ではないけれど、こういう人がいまの世にもやっぱいてほしいよ。門佑よりずっと鳥居のことが刻まれちゃったかも。高安家は実在じゃないのかな。園江のキャラもいいよなあ。これいつか映画になりそうだなあ。
    しいて言えば、結局誰の物語だったのかわからないくらいの筋混じり感が、盛り合わせのお得感はあれど主役が光り損ねたきらいも感じるので、ぎりぎり★5つはなかった。でも★4。
    なんか面白い読み切り探してるひと、幕末とかお江戸の物語すきなひと、おすすめです。

  • 引き込まれるようなストーリーではないけど、身につまされる作品。
    鳥居と鷹門のやりとり、お卯乃を失った空虚感。
    謎解きは最小限で、時代の雰囲気も感じられる。

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涅槃の雪の作品紹介

新任の北町奉行・遠山景元の信頼厚い吟味方与力・高安門佑は、ある事件をきっかけに、お卯乃という元女郎を屋敷に引き取ることになる。口のきき方も知らず家事もできないお卯乃だが、話し相手としては悪くない。そう思いはじめた矢先、天保の改革が発布され、江戸の世情は一変した。遠山は南町奉行・矢部定謙とともに、改革を主導する老中首座・水野忠邦と対立する。そんな両奉行と門佑たちの前に、冷酷非情と恐れられる目付・鳥居耀蔵が立ちふさがった。厳しい締め付けに生気を奪われた江戸、そして、門佑とお卯乃の行く末は-。改革の嵐が吹き荒れるなか、お上の苛烈な締め付けに立ち向かう気骨ある与力の姿を通じて、市井の人々の意地と気概をいきいきと描き上げた傑作。

涅槃の雪のKindle版

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