- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928070
作品紹介・あらすじ
スーパーマリオ、ぷよぷよ、スト2、ゼビウス、そしてドラクエ、ビデオゲーム史に燦然と輝く巨大タイトルを、さんざん遊び倒したプレーヤーの視点から描く、まっとうなゲーム小説って、ほんとうは、こういうことだ。ビデオゲームの高度成長期に青春を費消したファミコン世代、必読。シニカルな仮面の奥深く、やわい心を突き刺す傑作。
感想・レビュー・書評
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マリオ、ぷよぷよ、スト?、シューティング、ドラクエ。それぞれがテーマになったミステリ短編。好みとしては甘酸っぱい青春を感じるぷよぷよパート。でもラストのドラクエが秀逸でした。謎が解けたときの一文に「ああ…」と思い、読後章題に息をのみました。ゲームを体験していない方や世代でも読めないことはないのでしょうが、私自身ドラクエはもちろんマリオも落ち物もシューティングも呆れるほどやりこんだのでそれぞれの薀蓄も楽しく読めましたが、全くしたことのないスト?パートはよくわからなかった部分があり、読者を選ぶかもしれません。
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懐ゲーをモチーフにした日常の謎系連作ミステリ。マリオとかドラクエ3とか。度々挿入されるゲームのうんちくが好ましい。そして最終話のタイトルの仕掛けが秀逸。同世代ゲーマーとして感じるものがあったけど、STG愛だけはよくわかんないんだよね。
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これと、ナウローディングは個人的にたまらなく好き。
名作ゲームを題材にして、こんな話が出来上がるのか!と各章ワクワクした。
ドラクエプレイしてなくてごめんなさい。 -
ばっちり作中でのゲームにリアルタイムで接した世代なので実に楽しく読めました。ぷよぷよの色の話とか作者の想像の範囲でもあるんだろうけど結構納得できました。
反面、ゲームにさほど興味のない人とか世代的にあんまり接してない人とかだとそんなには楽しめないんじゃないかなあ・・・と想像するピーキーな一冊。
次回作もあるようなのでぜひとも読んでみようと思います。 -
各作品で考察したゲームのテーマがあまり共感できなかったというのと、ミステリーとしての解決を放棄して「おそらく彼等はこういう心境だったんじゃないかな?」という締め方なので終始モヤモヤした状態でした。ただ、スーパーマリオブラザーズ、ぷよぷよ、ストリートファイター、シューティングゲーム全般、ドラゴンクエストⅢに熱中した読者なら共感出来るかと思います。
個人的に【そしてまわりこまれなかった】のドラクエⅢに関する謎は共感することができ、一番面白かったです。
【残響ぱよえ〜ん】はテトリスじゃなくぷよぷよだからこそ可能なネタでなかなか巧妙でした。ミステリーとしては一番の出来でした。 -
「残響ばよえーん」は星5つ
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ノスタルジーとミステリー、ほろ苦い思い出が交錯する。やについたゲーセン、ゲーメスト、コインいっこいれる、あこがれて飛び込んだゲーム業界だったけど……てなところにツボった人はぜひ読んでほしい。登場ゲームはマリオ、ぷよぷよ、ドラクエ(3)など。
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マリオ、ぷよぷよ、ストリートファイターなど往年の懐かしいゲームの思い出や蘊蓄にからめた日常の謎系連作短編集。
ゲーム誌に記事をかくライターが主人公なので、ストーリーよりも作中人物が語るゲーム関係の考察がすばらしく面白く、懐かしさで胸がいっぱいになった。ドラクエ1〜3はたぶん私はプレイしていないが、「そしてまわりこまれなかった」というタイトルにはしてやられた。
ただ、当時のゲームを全然知らない人が読んでもちょっとピンと来ないだろうなとは思う。