- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928247
作品紹介・あらすじ
微妙な派閥バランスで成立する足利幕府。しかし、八代将軍義政の後継者問題が迷走、十一年にわたる武力抗争の火蓋がついに切られた。国政崩壊。昨日の敵は今日の友。現代日本の政局にも似た「応仁の乱」の真相を、次期将軍に指名された元僧侶・足利義視を始め将軍の妻・日野富子など当事者の視点でスリリングに描く。
感想・レビュー・書評
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足利義視、日野富子、細川勝元、足利義政の視点から、応仁の乱を描く。
足利義視は、幼少時に仏門に入り将軍の座など思いもかけないところ、時代に翻弄される人生を送る事となる。
日野富子、細川勝元もまた、一族の繁栄を視野に、動乱の時代を数少ない主人公の一人として、鮮やかに生き抜いていく。 -
最近話題の室町時代。
応仁の乱を足利義視、日野富子、細川勝元、足利義政の視点で描く。
この乱が長々と続いたのは将軍や幕府そっちのけで大名や幕臣たちが自分たちの利益や利権や跡目争いに夢中になっていて、それらを収拾することが出来なかった将軍や幕府に問題があるのかと思っていたが、なるほど、このような見方もできるのかと興味深かった。
ちょっと穿ち過ぎな感もあるものの、政治家としては無能に見える義政に世俗とは離れた場所にあるからこそ見える景色があったのかもと想像するのは面白い。 -
政権争いの物語(1964年)寛正5年足利氏の物語
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応仁の乱の時世を義視、富子、勝元、義政の視点で描く。
各人の企みが作用した結果幕府は傾き戦乱の世となった。
悪人だらけで面白かった。 -
義視、富子、勝元、義政の視点で書かれていますが…
事実関係+αを読む、というだけで、特に人物感情の掘り下げはなかったです。
サクサク読みたくなるものではなかった。