- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928438
作品紹介・あらすじ
平穏に暮らしていたはずの両親。その父が突然いなくなった。思い出の詰まった実家も売却されていた。何一つ身に覚えのない母は、なぜと叫びながらも、答えを手繰り寄せていく。不倫・離婚・裁判、家族の再生の物語。
感想・レビュー・書評
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大義は何処に?
思う事は、多いけど、気持ちよくホイッスルを吹けない読者も多いのでは?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
登場人物の多くがク○でしんどかったけど、主人公の言葉に救われた。「不幸せの量はみんな同じ。幸せの量はその人それぞれ」
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重たい。でも明るい未来がみえて終わって良かった。
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警察から、離婚した父の死を知らされることから始まるこの物語は、夫婦や家族の意義などについて色々考えさせられる話でした。善良に生きる人々と、相手が傷つくことよりも自分の利益のことしか考えられない人種が交わることにより生じる不幸は、確かにあると思います。最後は納得のいく結末で、面白かったです。
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10年前の単行本。そこまで古い感じはなかった。
不倫、しかも高齢者男性を騙すような内容に生臭さが強かった。男は弁護士の芳川と娘婿以外みんなダメ男な感じ。
看護師という職業はみんな清廉なイメージだけど、中にはこんな人もいるのかな。
自分は恵まれてると実感。 -
思ってた内容と違った。表紙からしてもっと爽やかな話かと思った。
初老も通り越した夫が突如恋愛に暴走する。一人娘も家庭を持ち、かわいい孫娘もいて、後は長年連れ添った夫婦二人で穏やかに人生の終盤を過ごせていけたら思っていたら、夫がたまたま入院した病院で優しくされた看護師に金目当てで騙される。老人から搾り取れるだけ搾り取ってやろうとする看護師の愛人とその仲間。どうして寄りにもよってこんな人に誑かされちゃうのっていう程のえげつない人たち。相反して、妻や娘、周りの支えてくれる人たちは本当にいい人たち。助け合って励まし合って裁判を乗り越えるという話。
中年女が老人を性で誑かす場面は本当に気持ち悪い、反面、結婚後専業主婦となり全く社会を知らない60代の女性が、夫と離婚後、清掃の仕事に就き強くたくましくなっていく姿はとても美しかった。聡子さんの人柄が素晴らしくて最後は涙でした。 -
こういうお話で、こんなにも登場人物が嫌な人、苦手なタイプばかりというも珍しいかも。とにかく男性陣も女性陣も、魅力の無い人が集まっているのに、小説として組み立てると読めるようになるんだなぁ、というのも発見でした。
2022/1/31読了 -
熟年夫婦の夫の不倫と言う重いテーマにメスを入れる考えるさせる作品です。
法律事務所の芳川弁護士と事務員、沢井涼子の活躍も目を引きます。 -
娘家族らに救われのが良かった。安心した。
聡子さんのこれからの人生がどうか幸せでありますように