女神の嘘 金融探偵・七森恵子の事件簿

著者 :
  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928728

作品紹介・あらすじ

金融界の寵児・財田剛の長女の結婚式に現れた東都経済新聞の記者・西山照明が不審な死を遂げた。一方、金融探偵・七森恵子は、覚醒剤所持の罪で服役していた旧友の遠藤環を出迎える。その直後、恵子は追いかけてきた円経済研究所の調査員・秋場弦太のベンツに無理やり乗せられ、円詠一から強引に仕事を依頼される。依頼内容は、財田の運営する巨大ファンド"モネタ・ファンド"の調査だった。毎年確実に利益を上げ、リーマンショックの年ですら利回りを叩き出したという奇跡のファンド-その秘密を探るべく、恵子はパートナーである如月浩二郎とともに潜入捜査を開始する。しかしそこで思いもかけない人物と再会し-。

感想・レビュー・書評

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  • 金融界の寵児・財田剛の長女の結婚式に現れた東都経済新聞の記者・西山照明が不審な死を遂げた。
    一方、金融探偵・七森恵子は、覚醒剤所持の罪で服役していた旧友の遠藤環を出迎える。
    その直後、恵子は追いかけてきた円経済研究所の調査員・秋場弦太のベンツに無理やり乗せられ、円詠一から強引に仕事を依頼される。
    依頼内容は、財田の運営する巨大ファンド“モネタ・ファンド”の調査だった。
    毎年確実に利益を上げ、リーマンショックの年ですら利回りを叩き出したという奇跡のファンド―その秘密を探るべく、恵子はパートナーである如月浩二郎とともに潜入捜査を開始する。
    しかしそこで思いもかけない人物と再会し―。
    (アマゾンより引用)

  • シリーズ化しそうだけど、覆面調査員はそうそう何度もできないのでは。

  • 金融調査員 七森恵子は、不自然なほど勝ち続ける巨大ファンド「モネタ・ファンド」の調査を依頼される。
    調査対象の会社に何らかの方法で入社し調査するという侵入調査、調査によりその会社の内実が暴かれ倒産などした時の後味の悪さ、恨まれたり罵られたり、それでも金融探偵を続ける心情はどういうものか、そこを知りたかった。
    空気が読めないという仕事のパートナー如月浩二郎の能天気さが良かった。
    (図書館)

  • #読了。フリーの金融調査員七森恵子が、不自然なほどまでに利益を上げ続ける「モネタ・ファンド」のからくりを暴く。金融関連の話ではあるが、それ自体はそれほど難しくもなく、探偵推理ものとして読める。友人関係に寂しさを覚えるが、ラストの締めくくりは好きな形であった。相棒の如月のキャラクターが面白く、シリーズ化を期待。

  • 金融探偵で、女性が主人公といのも、珍しいと、思った本である。
    インサイダー取引、オフィショア、デリバティブ、マネーロンダリング、タックス・ヘイブン、、、、、。
    縁はないけど、読んで行くうちに、ファンドの怖さと、世界の動きが、把握できてないと、投資と言うのは、難しいだろうなぁと、理解出来る。
    主人公の恵子の高校時代の友達関係から、其の一人、環は、難病の娘が居り、もう一人は、成績優秀だった美咲は、ファンドをマネーロンダリングに変えてしまう。
    潜入捜査のために、友との縁を切らないと駄目なのか?

    伏線が、色々あって、美咲が、ファンド会社の社長一族と、全然無関係なこと、そして、偉い経済学者の先生が、自分の全財産をかけたファンド投資が、無になることに、裏切ること、、、等、、、考え付かない事が、次から次へと、最後に近づくと分かって来る。
    学生時代の血液型などで、のちに、それが重要なポイントになって来る。

    なかなか、最初の何気ない言葉が、後になって、理解出来る話に結びついて来る所の面白さが、何とも言えない位、巧妙に練ってあり、とても、面白かった。

    最後に、秋葉の正体が、分かるのも、なるほど、と、唸らせるし、虫歯は無いか?の言葉で、理解出来る処方を、取らせる所など、見ものであった。

  • 金融物語で本格探偵小説でもある。
    スケールの大きな話で、物語も複雑な割りには退屈な経済物なのだが、井上尚登に懸かると面白さに拍車が出て、スルスルと引き込まれて、最後にはスリルと謎解きにやられてしまう。
    本作でも、どんでん返しに大満足。

  • 30 5/4

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著者プロフィール

1959年、神奈川県を経て、放送作家となる。99年「T.R.Y.」で第19回横溝正史賞正賞を受賞。著書に「C.H.E.」「キャピタル ダンス」「リスク」など。

「2017年 『ポーツマスの贋作 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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