逢魔が山

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929824

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  •  飲み水すら事欠く山村も、戦と無縁ではいられなかった。落ち延びた若殿を追う敵兵が村を荒らし、秀太ら5人の子供たちは連れ去られてしまう。運良く逃げ出せたものの、5人は次第に山の奥へ入り込んで行く。この世とあの世の境目、鬼や化け物が棲むという“逢魔が山”へと……。

     図書館本。
     ホラーな雰囲気のタイトルだが、ホラーとは言えない。ついでに、時代小説らしさも求めてはいけない。
     少年たちの成長物語といった内容で、スケールの小さい「十五少年漂流記」といったところ。「小説宝石」での連載だったようだが、小学校高学年でも読めそうなレベル。
     ドキドキハラハラはするが、残念ながら読後に残るものが無い。恐ろしい山へ入って無事に戻ってめでたし!……お化け屋敷体験レポートでも読んだ感じ。
     難しい人名が出てくるわけではないし、時代背景を知っている必要性もゼロなので、和風の冒険小説的なものを手軽に読みたいなら、いいかも?

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著者プロフィール

1964年大阪府生まれ。大阪教育大学卒。公務員を経て執筆活動に入る。2000年、『筋違い半介』で第68回小説現代新人賞を受賞、2011年『蛻』で第144回直木賞候補となる。作品は他に、『囲碁小町嫁入り七番勝負』『吉岡清三郎貸腕帳』『与太話浮気横槍』『やさぐれ』などがある。

「2016年 『蝶結び かわら版売り事件帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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