暴走する検察 歪んだ正義と日本の劣化~マル激トーク・オン・ディマンドvol.12 (激トーク・オン・ディマンド vol. 12)
- 光文社 (2020年7月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334951870
感想・レビュー・書評
-
インターネット討論番組の内容を書き起こして加筆修正したもの。検察についての話。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もはや法治国家とは呼べないこの国にあって、暴走する検察機構について。前近代的な人質司法のみならず、裁判所も含めた精密司法のあり方、検察と一体になった裁判所、駆け麻雀をするお仲間メディアなどフルモデルチェンジが必要な状況であることがよくわかる。
-
毎週見てるインターネットニュース番組「マル激 トークオンデマンド」の司法(検察)問題を扱った本。
この本で日本の三大問題は以下という話がある。
●司法
●メディア
●教育
もう、納得感しかない。
司法・行政・立法という三権分立が日本では成立していない問題がそもそもあるが、それは置いといて、この三権で一番重要なのが言うまでもなく「司法」だ。行政も立法府である国会も、法律に縛られて運用してるわけなので。
その司法は、公訴権の独占など、現在「検察」に権限が集中しすぎている。
黒川問題で一瞬SNSが盛り上がったが、あの盛り上がりの際に検察問題についてはほぼ触れられていない。「正義の味方」である検察が政権にコントロールされる、それは防がなければ、という認識の人が大半だったろう。
しかし、検索は「正義の味方」ではない。
つーか、そんな組織は存在しない。
いい加減、時代劇的な発想を捨てろと言いたい。今のまま進めば日本は確実にどん底まで落ちる、というのがこの本を読むと実感できる。
まぁ、宮台さんの影響もあって私は加速主義の立場なので、落ちるところまでとっとと落ちてほしい、と本音では思っている。一度ボロボロになって立ち直すときにこそ希望が生まれる。
しかし、今の司法問題を認識していないと、いざその時に立ち直すことすら出来ない。そのためには、どんなに「不安」になろうが、見たくないモノを見つめ、現状の酷さを知る必要がある。
そのためには最適な本です。 -
なかなか興味深い