- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334953386
感想・レビュー・書評
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新自由主義の時代になり、自己責任論という言葉がよく聞かれるようになったが、これの反対となる言葉が決定論だということを知った。
全ては運命で決まっていて自分ではどうすることができない。少し極端な気もするが、実際どの環境に生まれてくるかで大きな方向性は決まってくるし、あながち全否定できるものではないと思った。
とは言え、どちらか一方が正解というわけではなく、両方が入り混じっているのが現実世界なのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「最初からこうなることが決まってたみたいに」
ミスチルもそう謳った心理学的決定論
著者が救われてきたように、読者も救われる
「偶然を運命と捉えることが利他の始まり」と説く幾つかの本に深く頷くが、この本はさらに深い考え方を教えてくれた気がする。
あの映画も小説も漫画も、心理学的決定論で考えたらこう読み解けるよ、という提示がとても良かった
僕は精神疾患で苦しんでるわけではない(と自分では思っている)が、それでもこうやって世の中を見渡すことで得られる視点は大きいと感じた
まさか、大好きな映画「グッドウィルハンティング」と、マイケル・サンデルの「実力も運のうち」が繋がってるとは思わなかったよ笑 -
心理学の棚にあったので、難しい内容かと思ったらそうではなかった。いや、書いてあることは難しいのかもしれないが、とてもわかりやすい表現や口調で書かれていてとても読みやすかった。
「自分はなぜ存在するのか、存在していてもいいのか」という筆者の問いと読者の問いがマッチした作品だ。 -
まだ読み途中ですが、文章の構造なのか、論理の構造なのか、とにかく自分の感想としては読みにくいです。著者のフリートークをそのまま文字に起こしたような印象。興味深いテーマだけに残念です。
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著者の祈りのような叫び声が心にグサリグサリと刺さってきて読むほどにしんどさが出て、読み終わった後もしばらく放心状態になる。
でもこの本に出会えて良かった。そしてこの本を書いてくれたありがとう。
凄い本です。