- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334976262
作品紹介・あらすじ
新井将敬代議士を自殺に追い込んだ検察の捜査手法とは…、野球場に巣くうヤクザ私設応援団が追放を免れるために打ち出した奇策とは…、実名を挙げながら包み隠さず明かした震撼のノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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ヤメ検・民暴弁護士として大物だった著者の検察・暴力団・弁護士会と闘った日々の回顧記である。実名をあげながらの赤裸々な記述がなされている。著者は、出版契約直後にフィリピンで死亡した(自死とされている)。本著は、内容的にも間違いなく、自身の死を覚悟して遺言として、弁護士としての最後の挟持から書かざるをえないものとして、記されたものであろう。著者を死に至らせたであろう何かを考えると、鬱々と何ともやりきれない重い気持ちになる。これ以上の感想を記すことは差し控えるが、終章の著者の初恋の憧れの人との紆余曲折を綴った章は、他章と違ってセンチメンタルで驚くが、この人との邂逅は著者の人生にとって、陽だまりのような大切なものであったのだろう。その分、胸が痛い。
【後記】
著者が亡くなった背景事情らしきものを聞いた。。。う~ん。そうだったのか・・・・。う~ん。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元検事の通称「ヤメ検」弁護士の回顧録。
残念ながら、著者は本書を上梓する前に自殺するに至っている。
これを覚悟していたかのような書きっぷり。最終章にある、ご自身の恋愛の話を除くすべての話を実名で赤裸々に告白している。
すべての弁護士が正しいわけではなく、弁護士会の中にも足の引っ張り合いがあることが新鮮であったことと、警察の取り調べがいかにでっちあげられていることが多いかが非常によくわかる一冊だった。
ここまで告白してくれた著者の冥福をお祈り申し上げます。 -
一人の法律家の生き様が赤裸々に書かれた稀有な本(著者は本著の発刊直前に自殺している)。著者の直情的な性格が様々な軋轢を生んでいく様がよく描かれている。