誰でもなれるけど、簡単じゃない! 主任・係長の教科書

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334976491

感想・レビュー・書評

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  • よくよく読み込んでゆくと筆者の経験を踏まえ、主任・係長クラス(というかそれ以上の階層)のビジネスマンにとって必要な視点、特に一般社員とは違う部分についての示唆に富む本。特に、「何が問題なのかは『自分にとって』ではなく『会社にとって』という視点で認識しなくてはなりません」という一文は前段の内容を象徴する部分だと思います。また「後輩がよそよそしくなったら『自分は主任・係長として適正なのだ』と判断しましょう」の一文も秀逸。役職があがってちょっとした孤立感を覚えている人がいれば是非この一文を読んでもらいたいものです。決して派手な内容ではありませんが、一般社員から役職があがったとき、必要になるものごとの考え方を学ぶ際の一冊としてオススメです。

  • ★会社から求められている4つの役割
     ・リーダー
      「こなす」「さばく」から、
      「しかける」へ
     ・フォロアー
     ・オペレーションのキーマン
     ・指導役

    ★必要な思考系スキル
     ・PDCAの推進
     ・問題解決

    ★必要な対人関係スキル
     ・報告・連絡・相談
     ・傾聴
     ・後輩指導

    ★後輩指導の3つのスキル
     ・ティーチング
      最初に「できることのメリット
      (できないことのデメリット)」を
      伝える。
      「全体」「結論」から伝える。
      全て誉めることができるまで繰り
      返し伝える。
     ・トレーニング
      定着したか確認をする。
     ・コーチング
      「ほかには?」と質問し、後輩が
      自分で気付き、結論に辿りつける
      ように導く。

  • ちょっと前に読んだ本。

  • なかなか的確に記載されている。自ら悟って管理職へのアプローチをしたものだけが管理職になれるって事。当然会社の為に何が良いかを考えてないとダメ。

  • ・主任の位置づけ
      投資費用を回収する段階
      管理職予備軍
    ・上司と主任間で生じるギャップ
      ①リーダ(上司認識)とフォロワ(主任認識)
      ②攻めの姿勢と受け身の姿勢
       自ら問題を発見(上司認識)と期待に答える(主任認識)
      ③指導への関わり
       指導者として担当(上司)と育成をサポート(主任)
      ④視野の広がり
       全体最適(上司)と部門内職場内最適(主任)
    ・課長を目指さない人は、
       ヤル気がないと思われる。
       リストラ対象。
       ー> 目指して努力してはどうか。
          目指して努力して能力もあるのにポストがないから
          課長になれない、ならば会社にとって申し訳なく
          現状維持かそれ以上の待遇を得られそう。
       −> 技術者としてのプロフェッショナルを目指す道もある。
    ・仕事のレベルは3つ
      こなす  本人のスキル気力で仕事を完成させる
      さばく  仕事を適切に振り分け、全体を管理する
      しかける 企画の立案、実行により成果を実現する
    ・トップ(人事含む)評価が決まる接点
      会議報告
      小集団提案や改善提案の報告会
      年度ごとの表彰時
      重要顧客に対する同行訪問
      クレームの報告
      エレベータ内での会話
    ・決めなくてはならない覚悟
      考え方を会社寄りにする。 社外、後輩に対して会社より。
    ・自分の教育担当は自分
      育成機関期間は終了しているので自分の能力は自分で磨く
    ・言ってはいけないセリフ
      時間がない 「こなす」レベルの人だという事
      人がたりない 時間が足りないと同義
      自分がやった方が早い
    ・リーダーシップは資質でなくスキルである
    ・上司タイプと苦手な仕事
      直感と行動  長時間Deskworkとなる業務が苦手
      考える    未知、タフな交渉、足を運ぶ仕事が苦手
      成果、効率  儀礼的な会合、煩わしい人間関係メンタルケアが苦手
      平和主義   矢面に立つ、改革的な業務が苦手
    ・問題解決の基本
      ①問題とはあるべき姿と現状のギャップ
      ②問題には優先度をつける
      ③なぜを繰り返し新の原因を探る
      ④原因を除去するための解決策を立案、実行する
      ⑤結果を評価しあるべき姿が実現できていなければ再度手を打つ
    ・問題解決の為の仮説センス
      ①仮説を立てない人 =問題解決できない人
      ②ほどほどの仮説を立てる人=あたりをつけて検証、が正解
      ③硬い仮説を立てる人=問題を解けない人 

    ・問題の表現方法
      ①明確な対象
      ②あるべき姿 具体的な数字で。
      ③現状    具体的な数字で。
      ④解決行動のタイトル 目的を具体的な言葉で表現して主体的に取り組んでいる気持ちを表現し関係者が巻き込みやすくなる。

    ・スキル
      思考系スキル
      PDCA推進
      問題解決
      これ以外に、マネージメントと経営に関する知識は課長になる前に得ておくべき。
       経営の知識
       マーケティングの知識
       財務の知識
       人事の知識

    ・ホウレンソウの定義
      報告 仕事の発注者(上方向)へ進度、状況、結果を伝える情報提供サービス
      連絡 仕事を前に進める為、関係者(横方向)へ行う情報共有活動
      相談 問題解決の為、他社(上下方向)に意見やアドバイス、判断を求める情報収集活動

    ・報告のスキル
      ①結論から
      ②全体から  一言でいうと、早い話がのフレーズ使う。
      ③事実と意見を分ける

    ・隠れた重要スキル「傾聴」
      ①アイコンタクト
      ②ペーシング 相手のペースに合わす。
      ③リピート 重要な事、相手の気持を繰り返す。

    ・育成計画
      計画書に必要な記述
       3年間の目標 今年、来年、再来年について1行程度。
       本年度の計画 上期、下期について3項目程度。

    ・指導の3つのスキル
      ティーチング  知識を増やす
      トレーニング  技能を高める
      コーチング   意識を高める

    ・ティーチング
      ①動機付けから始める
        メリット、避けられるデメリットを説明する。
      ②全体から、結論から話す
      ③効果測定で終える
        質問確認し応答。その後知識の定着度を測る為に
        問題を出す。

    ・トレーニング
      やってみせる  ゴールを見せる
      説いて聴かせる ポイントを説明する
      させてみる   
      ほめる     できたところを評価、改善点を指摘
      フォローする  定着したか見届ける

    ・市場価値を高める
      自分から仕掛け、工夫しより大きな成果を生み出す。事が
      市場価値を高める事につながる。

      評価されるのは下記。
      自分がつくった仕掛けがある。
      味噌といえるノウハウを持っている
      できる人を育てた過程で打ってきた施策や工夫を明確な
      言葉で表現説明できる。

  • 自分が正しくこの立場だけに、素直に受け入れられる内容ばかりだ。一つの項目が要点でまとめられているので、広く浅く学べます。教科書とは上手いネーミングだと感じる良書です。

  • 立ち読み:2011/6/22

    ふつーの論理思考とかそーゆーの。

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著者プロフィール

株式会社ヒューマンテック代表取締役。1960年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。住宅リフォーム会社に就職し、最年少支店長を経て大手人材開発会社に転職。トップ営業マンとして活躍する一方で社員教育のノウハウを習得する。1997年に独立。現在はマネジメント、コミュニケーション研修講師として、階層別教育、プレゼンテーション、話し方などの分野で年間150回以上の講演を行っている。これまで指導してきたビジネスパーソンは4万人超。おもな著書に『上司のタテマエと本音』(SBクリエイティブ)、『あなたが上司から求められているシンプルな50のこと』(実務教育出版)、『社会人1年目からの仕事の基本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。


「2021年 『「ニューノーマル」最強仕事術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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