- Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
- / ISBN・EAN: 9784335358173
作品紹介・あらすじ
「憲法改正に限界はあるのか」を、全世界の憲法典と実例をもとに探究
「違憲の憲法改正」とはパラドックスなのか。憲法上の改正手続に従ってなされたはずの「憲法改正」が、もはや「改正」ではなく「革命」ないし「法的クーデター」とされるとしたら、それはなぜなのか――。立憲主義の核心とも言えるこの原理的な問いに答えるべく、気鋭の比較憲法学者である著者が、欧米にとどまらず旧共産圏や中東、アジア、アフリカ、南米など全世界の憲法典および実例を縦横無尽に渉猟しつつ、古今東西の学説にも広く目配せをしながら多角的に分析。世界199か国の新旧憲法における憲法改正禁止規定を一覧にした【附録】も見どころ。第96条改正が取り沙汰された日本への示唆にも富む、グローバル比較憲法学の最前線。
(※本書は、2017年にオックスフォード大学出版局から刊行されたUnconstitutional Constitutional Amendments: The Limits of Amendment Powersの全編翻訳です。)
感想・レビュー・書評
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西欧先進国に限らず、ほぼ全世界の憲法を取り扱って憲法改正の状況を検討しており、大変勉強になった。
憲法制定権力と憲法改正権を区別し、憲法制定権力は司法権との抱き合わせによって正当性が担保されるということだが、そのようなある種の無条件の司法権への信頼は、一般庶民としては気になるところである。これは何に由来するのであるか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:323.01A/R79k//K