世界幻想文学大系 第29巻 夢想の秘密

著者 : 紀田順一郎 荒俣宏 ジェイムズ・ブランチ・キャベル

• 国書刊行会

感想・レビュー・書評

[izumowolさんの感想 · 2022年4月16日]

この本一冊に限ってみれば、小粋なオチの効いた夢見者の
物語、ということになるだろう。楽しく読めるファンタジー
で、それだけでも十分なのだが、この本実は長大なシリーズ
マニュエル伝の最終巻であって、その分おまけみたいな要素
があれこれ付加されている。マニュエル伝はここのところ
何冊か翻訳されているので次に触れるのが楽しみである。
と言っても、世界幻想文学大系の旅、まだまだ先が長いの
だが。

妻を大事にしよう、と思いました(笑)。

著者プロフィール

評論家・作家。書誌学、メディア論を専門とし、評論活動を行うほか、創作も手がける。
主な著書に『紀田順一郎著作集』全八巻（三一書房）、『日記の虚実』（筑摩書房）、『古本屋探偵の事件簿』（創元推理文庫）、『蔵書一代』（松籟社）など。荒俣宏と雑誌「幻想と怪奇」（三崎書房／歳月社）を創刊、のち叢書「世界幻想文学大系」（国書刊行会）を共同編纂した。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」