世界幻想文学大系 第23巻 B ワイルダーの手 下

  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336025340

感想・レビュー・書評

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  • 上・下巻合わせて900ページ弱に及ぶ大著でありながら、
    実に読み易く、またグイグイと引き込まれていき、古さを
    感じさせない。素晴らしい小説であることは間違いないの
    だが、ミステリとしては黎明期ということを勘案しても
    プロットが弱すぎるし、幻想的な要素は雰囲気作りのみで
    物語とは全く関係ないし、語り手が一定せず狐につままれた
    ような感じがするしで、読後感は今一つといったところ。
    少なくとも私が読む本ではなかったような、このシリーズに
    収められていなければ読まなかったような、そういう本で
    あった。

  • 「カーミラ」のレ・ファニュの長編。私はこれが一番好きかもしれない。大邸宅を舞台のミステリというか幻想というか、とにかく父親の亡霊が強大すぎる。装丁が好き。

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著者プロフィール

評論家・作家。書誌学、メディア論を専門とし、評論活動を行うほか、創作も手がける。
主な著書に『紀田順一郎著作集』全八巻(三一書房)、『日記の虚実』(筑摩書房)、『古本屋探偵の事件簿』(創元推理文庫)、『蔵書一代』(松籟社)など。荒俣宏と雑誌「幻想と怪奇」(三崎書房/歳月社)を創刊、のち叢書「世界幻想文学大系」(国書刊行会)を共同編纂した。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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